「水野美紀の蹴りは綺麗でした。」ネバー・ダイ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
水野美紀の蹴りは綺麗でした。
なりゆきで内臓密売組織から少女を救い、組織に追われる女性スタントマンとその仲間達の闘いを描く物語。
初めて観るフィリピン映画ですね。廃ビルに逃げ込み組織と死闘を繰り広げる設定は興味をそそられますね。アクションも頑張っていたと思います。
ただ、主人公が「スタントマン」と言う設定には無理があります。冒頭でサンドバックを蹴るシーンが出て来ますが、腰がまるで入っていない素人の蹴り。別の職業設定にした方が無理がなかったように思います。
もう一つ言えば、相手組織の描き方に不満が残ります。廃ビルに何人入って、でも何人かが主人公たちに殺されて・・・それらの描写が不明瞭なので、いつまで経ってもチンピラがワラワラ湧いてくるような印象を持ち、メリハリを感じません。
また、組織メンバーも仲間が殺されているわけで、それに対して怒りや悲しみや恐怖や・・・そんな感情をしっかりと描けていれば、物語の奥行きが広がったように思います。
ただ、漫然と廃ビル内で乱闘している内容になったのは残念でした。
私的評価は2.5にしました。
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