「知られていないのが何だか悔しい」アトラクション 侵略 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
知られていないのが何だか悔しい
前作とで、全編後編といった造り。
合わせて観て完結となる。
細かい所を理詰めで考えるとおや? と思わない事もないが、だいたいどの作品も程度の差で似たようなもの。くわえてスケールの大きさを保つなら、その辺りは端折ってナンポのような気もする。
これはもしや? と思わせる似た作品が思いつかないわけもないが、だとしても見せ方にオリジナリティ、独特なものを感じて止まず、観ていて大興奮、とても新鮮だった。
それにしてもロシア映画はロケーションがけた違いにいい。
そして毎度女性がひたすら強く、カッコイイ。今回も多分に漏れず、これは邦画で真似できそうもなく、洋画では過剰な演出でわざとらしさが付きまとい、このナチュラルに男前な心意気が今回も潔く、ぐいぐい物語を引っ張っていてよかった。
壮大なSFのようで、深刻になり過ぎないファンタジーさが全年齢対象と絶妙な本作。見ごたえある物量戦なパニックぶりも映画を見た、と満足させてくれる。
世間ではほぼ知られていないだろうけれど、わたしには大変良作だった!
チョーマ、最後はいい奴じゃないかっ、泣かせるなよ。
笑わないおとうさんのウィットに満ちた皮肉がすき。
グーグルの存在感もクセになる。
ヘイコンのモデルは絶対ディズニーの王子様キャラだ。
17年公開らしいけれど、本年の「デッドレコニング1」と似たギミックに思わず声が上がってしまった。偶然の一致?
あのくだりのリアルさは本当に秀逸。侮れんよ、ロシア映画。
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