「銀河を超えたロマンスもの」アトラクション 侵略 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
銀河を超えたロマンスもの
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明らかな続編なので「アトラクション-制圧」を先に観ておいた方がよいでしょう。
派手なタイトルなので宇宙戦争ものかと期待しますがロシア人そっくりの宇宙人ヘイコンと女子大生ユリアの七夕物語のような銀河を超えたロマンスもの、ユリアが心変わりしてヘイコンになびいたのを逆恨みする元カレのチョーマも加わって三角関係のもつれは引きずっています。
前作は多少エイリアンらしき戦闘兵が出てきましたが本作はより控えめ、敵はラーという人工知能、武力ではなくハイテク機器をジャックしてフェイクニュースで暴動を煽るという妙な戦術、何故ユリアを狙うのかはよく分かりませんが後半で発揮する超能力が宇宙の脅威なんだそうです。
アクションシーンはカーチェイスの方が多いくらいで敵は姿を見せません、彼らは水を制御できるらしく洪水攻撃をしかけてきます。
不老不死の母星を捨てて地球人との束の間の愛に生きがいを見出す宇宙人という死生観も哲学的、脅威の表現もデマや大洪水など現実的、ハリウッドの怪光線が飛び交うエイリアン侵略ものとは視点や趣向が全く違うところが見どころでしょうか。
まあ、予算もスタッフも潤沢なようで大作感はありますがSFと言うより恋人との逃避行劇といった感じ、これはこれでありでしょう。
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