「なお産地も中身も100%フランス映画です」GAGARINE ガガーリン 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)
なお産地も中身も100%フランス映画です
ドニ・ラヴァンを観るために行ったので、ほとんど内容は確認してなかった。ガガーリンリスペクトの青年が取り壊しとなる我が家(公営住宅)への愛着から、ただ一人住宅に残留。次第に自宅内を宇宙船の中のように魔改造し始める。
なお、これ元々短編だったようです。恐らく一番最後の部分だけがクローズアップされていたのでは。
個人的には今年度公開された映画の中で、トップ3に入るレベルの鬱映画でした。かなり婉曲的な言い方をすれば、フランス版火垂るの墓とでも言うか。節子もいなければ、戦時下でもないんですが。
何がきついかって、恐らく20歳そこそこぽい主人公が取り壊し予定の公営住宅(つまり所得が厳しい層)の中にただ一人住んでいる。しかも自室を宇宙船のコクピットのように魔改造して気ままに過ごしている、という。
……いやこれ無理やで。
正気の客は叫び出したくなるんじゃないかなちなみに私はなりましたよ?
面白いか面白くないかで言えば、私には合わない作品でしたと申し上げるより他ございません。
フランス的なものが好きな方、デカダンス大好きな方にはきっとハマる作品かと思われます。
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