「人類VSゾンビVS人類」新感染半島 ファイナル・ステージ ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)
人類VSゾンビVS人類
前作「新感染 ファイナルエクスプレス」がとっても面白かったので今作も期待していましたが、想像をはるかに超えてきて、前作よりもゾンビとの戦いが強調して描かれていました。ゾンビ映画なんだから、もっと人類がゾンビに立ち向かうところが観たいですよね。今作はそれを実現してくれました。
超特急の中でゾンビから逃げるという極限状態の下、それぞれの登場人物の人間ドラマを中心に物語が進んでいた前作とは違い、大切な人を守るために戦う人たちと、さらに荒廃した世界で増え続ける荒れ狂ったゾンビと、欲にまみれた汚い集団の人間たちとが生き残りをかけてぶつかり合っていてすごく興奮しました。中でもゾンビが大量に湧いてきているところでのカーチェイス、あそこは手に汗握りました。悪い大人たちにも果敢に立ち向かう2人の少女がかっこよかったです。仲間愛、家族愛も強く描かれており、主人公がゾンビや悪徳集団と戦う時も、仲間を大切にしているところが胸を打ちます。そして、仲間を失った時は悲しみつつもさらにゾンビとの戦いに熱が入ります。そういった部分が、「新感染」シリーズ特有の面白さを引き出していると思います。ゾンビ映画の金字塔である「バイオハザード」とはまた違った楽しみ方ができる映画です。韓国映画独自の演出力も目が離せませんね。そして何といっても、ラストのあのシーン。観た人全員が心を打たれるに違いありません。
恐らくこのシリーズはここで終わりかと思われますが、また新たなる韓国のゾンビ映画が将来あるとしたら今から楽しみです。
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