「今度は戦争だ!」新感染半島 ファイナル・ステージ MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
今度は戦争だ!
前作がとてつもない傑作だったのでねえ。
まあホラーとしては全く怖くないというのが玉に瑕ではあったが。
続編は作られるだろうがどうなるかと思ってたが、まずまずの出来。正直な点数は星3・75ってとこかな。
前作の良さは市井の人々が絶望的な状況で生き残りを賭けて奔走する姿を、スリリング且つスピーディーに描いた所で、そこに濃密な人間ドラマと感動までが絡められた見事な作品だった。
まさかゾンビ映画でガチ泣きする事になるとは。さすが韓国映画。泣かせ上手。
そして今作だが、主人公は元軍人で演じるのはカン・ドンウォン。完全にヒーローである。
前作はヒーロー不在だからこそ、あそこまでの傑作になったと思うが(まあマ・ドンソクはヒーローになっちゃたけど)ひと昔前ならおば様方にキャーキャー言われてたカン・ドンウォンが主人公では、人間ドラマが薄くなってしまうのはやむ無しかなあ。
しかし今作はアクションに振り切った全く別と云っていい作品なので、こんなカッコイイ主人公も有りだろう。カン・ドンウォンは演技だって上手いしな。
けどここまで他作品からの拝借が多いのはどうなのと云う声も有るだろう。確かにまるで初期のタランティーノ映画並だ。自分も観ながらふと頭を過ったのが「〜1997」、「ランド・オブ・〜」、「〜デッド」のシーズン4?、「〜〜怒りの〜」、「〜MBIE」等々。
とはいえしっかりとこの作品独自の見せ方にはなっているし、前作からのスピード感は相変わらずだし、なによりロメロ愛がちゃんと感じられたので、自分としては悪くない作品。実際楽しめたし。
そもそも自分はパクリという言い方が好きではない。多くの映画監督は当然映画が大好きで監督をやっているのだから、好きな映画からの影響は逃れ難い所でしょう。
その監督独自の味付けが出来ていて作品にプラスになっているのなら、拝借は全然有りだ。
このシリーズは当然次も有るだろう。おそらく三部作になるんじゃないかな。
次はどんな作品になってどんな見せ方をしてくれるのか、楽しみに待つとします。
蛇足
この映画のポスターに書いて有ったGAGAの煽り文句が実にセンス無い。
"「パラサイト 半地下の家族」に続く韓国映画の新たな金字塔"
だとう?ドラえもんが鬼滅の刃に続いているとでもいうのか?安直でまるでセンスの無いアオリだ。
俺ならどうするって?モチロン
"今度は戦争だ!"
しか無いだろう。
いや、これはパクリか。
綾野剛ばかりですみません、それも場所違いで!道警の話、リアルタイムで全く知りませんでした。カリフラワー耳!ギョーザ耳にしろ食べ物系なんですね。3年異動ルールで改善されたのならよかったです。
MAKOさん、池脇千鶴につられての熱いコメントありがとうございます!知らない女優さんだったのですが、最初の登場からもうすごかったです。演技上手くていい役者だと思いました!