あなたと過ごした日にのレビュー・感想・評価
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Goodbye, Ruby Tuesday 命日も火曜日
コロンビアというとリュック・ベッソン製作のコロンビアーナ。コロンビアの国花はカトレア。ヒロインのカトレアはアバターのネイティリ役で有名なゾーイ・サルダナ。麻薬カルテルについてはすごい親分がいて怖い国だということはコロンビアーナで学習済み。当時のコロンビアは上下水道が整備されておらず、衛生状態が非常に悪い。貧しい子供たちが飢えで死に瀕している。大学の公衆衛生学の教授の父親の仕事に同行させてもらう息子は末っ子で、うえに5人の姉さん達がいる。四女のマルタは家族の前でギターを弾きながら Ruby Tuesday を歌う。とても上手。なんとなく上白石萌歌ちゃんに似ている。
車のカーラジオから流れるキャロルキングの You've Got a Friend にあわせて楽しそうに歌う場面も。
有名な作家になった息子が父親と過ごしたコロンビア時代を描いた小説の映画化。息子は父親から愛情をたっぷり注がれて育ちます。高校生ぐらいに酔っ払い運転で人身事故を起こしても、大怪我を負ったおばさんは有名な先生に遠慮してか、全然怒らない。むしろ、恐縮していた。ちょっと可哀想。おばさんの担当リハビリ師のお姉さんと息子はすぐいい仲になったりして、反省の色は極めて曖昧。しかも、暴動の現場や父親の葬儀会場に現れる彼女を青年が意識している描写など、なんだか青~い感じが全体を覆う。初体験の彼女なんだね。イタリアに留学して、現地の彼女とホラー映画?観て、道で別れる同じシーンが冒頭と最後に対になっている。青年の大好きなお父さんに対する想いと彼のちょっといい加減な恋をミックスしたようなドラマで、お父さんの偉大さや四女の死のあと仕事がガラッと変わった様子も微妙で、あまり伝わってこないのだが、それがかえって、いとおしい家族愛を際立たせていたような。
お父さんの命日の1987年8月25日は調べてみたら、ちょうど火曜日だった!
元スペイン領のコロンビアの特権階級とローマ教会派との間で長く取り残された庶民のことはちょびっと。お父さんの親友は法医学の教授みたいだった。解剖室の遺体への興味と恐怖がない交ぜになった少年期の描写などもノスタルジック。コロンビアの有名な小説家の本を読むよりは安直に楽しめました。マルタは娘盛りに悪性黒色腫で痩せ細って亡くなりました。可哀想でした。実際マルタが歌が上手で、1973年当時にRuby Tuesday をギターの弾き語りで歌っていたかは相当怪しいですが、凶弾に倒れた父親の血と赤いバラの絵本の読み聞かせ場面などと合わせて、ストーンズのキースの優しい楽曲を隠し味にした点を評価しました。
理想の父親。
丑の日にうなぎを食べた後家内と観に行った。スペイン語の映画は何十回も観ているが、コロンビア映画というのは佐々木初めてではないだろうか?ワクチンの話が出てきたり、暗殺場面があったり、今の日本でもあるような話だが舞台はコロンビアで、1970年代と80年代の場面が交互に出てくるが、敢えて(?)古い方をカラー、最近(と言っても40年前だが)がモノクロになっている。アバド博士は恐らく誰にとっても理想の父親。スペイン人の俳優(多分初めて見た)の演技(特に笑顔)が素晴らしい。彼の暗殺の場面を見て又安倍元首相のことを思い出して涙ぐんでしまった。実話がベースとのことだが、この息子はこの後どうなったのだろうか?余計なお世話だが少々心配。
コロンビアでの家族愛
麻薬カルテルが台頭してた1970年代コロンビア第2の都市メデジンで、公衆衛生を専門とする大学教授エクトル・アバド・ゴメス博士は、愛と活気と創造性に溢れた家庭を築いていた。5姉妹に囲まれた唯一の男の子で父と同じ名を持つエクトルも、深い愛情を注がれて育った。そんな中、姉妹の1人が病気で亡くなり、悲しみと怒りからアバド・ゴメス博士は反体制の政治活動にのめり込み、家族の日常も変化し、暗殺リストに載るようになり、最期は拳銃で撃たれて亡くなったという話。
途中からモノクロに変わるのは明るかった家族が暗くなったという演出なのだろうか?
アバド・ゴメス博士の伝記作品らしいが、博士自身を知らないし、家族愛は感じたが、面白いものではなかった。
コロンビアの40〜50年前の危ない状況を知るため、歴史を学ぶという意味で観るなら価値があるのかも。
よかった
『ナルコス』を見ていてその舞台となる当時のコロンビアに関心があるので見る。すると、爆弾テロなど物騒な治安は背景となっているのだけど、それほど関係ない。あんなにパパ大好きだった息子が大人になるとすっかりアンチお父さんになってしまってショックだ。娘の弾き語りのカーペンターズがすごくいい。
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