あなたと過ごした日に

劇場公開日:2022年7月20日

あなたと過ごした日に

解説・あらすじ

麻薬カルテルが台頭する1970年代コロンビアの都市メデジンを舞台に、実在の公衆衛生専門家エクトル・アバド・ゴメス博士の波乱に満ちた半生を息子の視点から描いた伝記映画。著名な作家である息子エクトル・アバド・ファシオリンセの回顧録をもとに、アカデミー外国語映画賞受賞作「ベルエポック」のフェルナンド・トルエバが監督を務めた。公衆衛生を専門とする大学教授エクトル・アバド・ゴメス博士の家庭は、寛容と愛の心を育む教育により、活気と創造性に溢れていた。5姉妹に囲まれた唯一の男の子で父と同じ名を持つエクトルも、深い愛情を注がれて育つ。そんな中、姉妹の1人が恐ろしい病に冒されてしまう。悲しみと怒りに突き動かされたアバド・ゴメス博士は政治活動にのめり込み、家族の日常も変化していく。アバド・ゴメス博士を「トーク・トゥ・ハー」のハビエル・カマラ、息子エクトルの青年時代を「MEMORIA メモリア」のフアン・パブロ・ウレゴが演じた。2020年・第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション。

2020年製作/136分/G/コロンビア
原題または英題:El olvido que seremos
配給:2ミーターテインメント
劇場公開日:2022年7月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第73回 カンヌ国際映画祭(2020年)

出品

カンヌレーベル「常連(もしくは過去に一回でも選出されたことがある制作陣)」
出品作品 フェルナンド・トルエバ
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(C)Dago Garcia Producciones S.A.S. 2020

映画レビュー

4.0 【今作は、1970年代。麻薬カルテルが台頭するコロンビア・メデジンで疫病を防ぎ、自由を謳った父の姿を息子の視点で描いた情熱のメモワールなのである。】

2025年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

■公衆衛生が専門の大学教授である父、エクトル・アバド・ゴメス(ハビエル・カマラ)と同じ名を持つエクトル・ホアキンは、5姉妹に囲まれた唯一の男子として父に深く愛されて育つ。
 そんななか、姉のマルタが疫病に罹り亡くなってしまった事をきっかけに、父は政治活動にのめり込んでいく。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・前半は、エクトル・ホアキンがキンキンと呼ばれ、家族、特に父に愛され好奇心旺盛な肢体に興味を持つ彼が人として父の教えを受け、成長していく様が家族愛の風景と共に描き出される。
 コロンビア・メデジンでは、下水施設が劣悪な状況下で、子供達にチフスのワクチン接種を行い、地域貢献をしようとする人道主義的思考を持つエクトル・アバド・ゴメスを、家族は温かく且つ尊敬の念を持って接しているのである。

・後半は、成長したエクトル・ホアキンが作家を目指す中、エクトル・アバド・ゴメスが反社会勢力から”共産主義者”と言われ、暗殺予告を受けながらも、政治の道を歩む姿が描かれる。彼は、腐敗したコロンビア・メデジンの改革をしようと思ったのである。
 そんな父を、心配する妻や家族たちの姿。けれども、彼らは誇らしげにエクトル・アバド・ゴメスを愛し、尊敬し、彼の生き方を尊重するのである。

■だが、或る日、エクトル・アバド・ゴメスは同僚の教師が殺された葬儀に出るためにおびき出され、白昼の街中で凶弾に斃れるのである。
 その死体に取りすがりながら、妻は”何で、こんなに良い人が殺されなきゃいけないの・・。”と涙するのである。

 <今作のフライヤーを見ると、エクトル・アバド・ゴメスと幼いキンキンと姉のマルタが仲よく手を繋ぎながら歩く後ろ姿が映っている。
 そして書かれている惹句”未来を教えてくれた父―忘れない。”とあるのである。
 今作は、1970年代。麻薬カルテルが台頭するコロンビア・メデジンで疫病を防ぎ、自由を謳った父の姿を息子の視点で描いた情熱のメモワールなのである。>

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NOBU

3.5 公衆衛生は大切だしコロンビア怖いよ

2022年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

事故の件でおいちょっと息子となるが、原作もその息子の回顧録をもとにしているけど。本人が書いてもあの様子だから、溺愛されたんだろうなぁ。

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mikyo

3.5 二人分の価値

2022年11月8日
Androidアプリから投稿

悲しい

難しい

70〜80年代のコロンビアにて、家族想いで公衆衛生を説く医師エクトルが政治活動を始め、そして…といった物語。

6人姉弟で唯一の男の子キキンを中心に、教授として医師として、様々な活動をする父エクトルとの生活を見せていく。

姉さん達は皆美人。他の教授と比べたら…とのこのだが、充分豊かそうだし、まさに幸せを絵に描いたような家庭。

少し心配な活動を繰り返すエクトルと家族の間に多少の衝突はあれど、中盤あたりまでは一家の幸せぶりがこれでもかというほど見せられる。

しかし、終盤から突如逆方向へ急展開!!

調べてわかったのですが、コロンビアって壮絶な時代を送っていたのですね。

息子にちょっと甘すぎな一面はあれど、病気や差別を許さず、優しさに溢れた人間なのに。。

善も悪も関係ない、ただ目の前に横たわる現実に打ちひしがれるような作品だった。

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MAR

4.0 見事な女系家族(女優さん皆さんお綺麗)にとても子煩悩で人格者で現実...

2022年10月5日
Androidアプリから投稿

見事な女系家族(女優さん皆さんお綺麗)にとても子煩悩で人格者で現実的な父上 とても幸せそうな子供時代 マルタが亡くなってからは家族にも変化が 次第に反抗的になったのか、あれは飲酒運転?息子の方は出来損ないでは?と思ったけど
如何せんかつての内戦、政治腐敗、犯罪多くて危険な頃のコロンビアなので、どんなに正しい事やっても父が報われないのが辛い しかも宗教も強そう 手洗い始め公衆衛生、感染症、ウィルス、子供の教育に熱心な所やなんかはまるで現在を示唆してたよう
特典が除菌ジェルとシート そして珍しい医療関係者割引

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ゆう