「酒飲みには共感の嵐」アナザーラウンド Tabascoさんの映画レビュー(感想・評価)
酒飲みには共感の嵐
私はお酒が大好きな人間で、お酒の楽しさを知っている。
お酒のおかげで得た楽しい出来事もあれば、お酒のせいで失ったものがあるという経験は、かなり共感した。
お酒との付き合い方はここ数年考えなければならないというのも感じていた。
私はお酒に関わる仕事をしているのもあって、ほんの数ヶ月前まで毎日お酒を飲んでいた。浴びる程飲んだりもしていた。それで失っているものが多い事も感じつつ、やめずにいたが、友人に禁酒を促され禁酒した。お酒のない生活も慣れたら思いの外強く欲する事もないし、生活がしやすくなった。
でもやっぱりお酒を飲む楽しさを知っているし、お酒の場も好きだし、向き合い方を知っていかないといけないと感じて、飲み始めたところのこの作品だった。
好きに生きればいいと最後の歌では言ってくれた。
主人公達はお酒のおかげで生徒たちを導けたりもしていた。
アルコールのパーセンテージが上がっていって、歯止めが効かなくなって、怪我をしたり、おねしょしたり、私生活がぼろぼろになる。
その流れはとても共感できて、飲んでる時は自分がなんでもできる感覚になって好き勝手やるけど、結果次の日など、後悔しかないという状況はお酒を飲む人にとっては身に覚えがあるのではないでしょうか?
みんな反省して実験をやめるが、トミーはそのまま飲み続けて、アルコール依存症になる。
そして死んでしまった。
死ぬ直前にピーターが生徒に少しお酒を飲ませて試験をしているシーンで、「失敗をしたらまず失敗を認める」みたいな事を言っていたんですよね。
それが、トミーは失敗を認めずお酒をやめる事をせずにいたからという伏線回収もあった。
作品としてとてもストレスなく観れたけど、少し説明が多いなとも思った。
(私が無言の演技や展開が好きというのもあるので、、)
良い風に言えばわかりやすいのでしょうが。
とにかく、お酒を飲む自分にとっては身近な問題として教訓の多い作品でした。
最後に、マッツミケルセンこんなにかっこよかったっけ!?
寝顔にちょっとドキッとしてしまった。
ステキな役者さんだと改めておもいました!