「すべては、ラストシーンに凝縮される!」アナザーラウンド caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
すべては、ラストシーンに凝縮される!
ラストシーンが美しい!
寂しいエンディングにもできたとは思うが、この映画はハッピーエンドを選んだ。
マッツ・ミケルセンは、元々ダンサーだったらしく、身のこなしも軽やかだ。
こんな時代だからこそ、このエンディングは輝いて見える。
“血中アルコール濃度0.05%“は荒唐無稽な理論だが、それを真面目にやろうとするオヤジどもは、アホ揃いで、ただの役立たずだ。
しかし、血中アルコール濃度を上げていくにつれ、人格崩壊していく様を、なんとも絶妙に演技してみせる俳優陣の演技力は、なかなかの見ものと言える。
冒頭からラストに向け、少しずつ、少しずつ、しかも静かに、ボルテージは上がり続け、ラストで、そのボルテージが凝縮される。
ぜひ、劇場でご覧いただきたい。
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