「理想の自分と出会い本当の自分を知る」Summer of 85 遅錦欣さんの映画レビュー(感想・評価)
理想の自分と出会い本当の自分を知る
一見、
進路に悩み、自分にどんな服が似合うのかも分からない少年が
自分の理想の友人と出会い愛し合う作品に見えるけれど
『触れても満たされなかった』というセリフにあるように自分の理想の人物像に彼を当てはめていたためその人物像と違った彼を受け入れなくなってしまい喧嘩したが、もう一度触れて本当の彼を知ろうとするシーンはとても記憶に残るものだった。
6週間という時間は1人の少年が愛と別れを経験するには長すぎるが、同じように脆い少年を理解するには短かったのかもしれない。
死人に口なし、と言うが明確な真実を与えず理想を理想のままに描くのがなんともオゾン監督らしい。
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