「恋におちて 1985」Summer of 85 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
恋におちて 1985
オゾン監督は死についての過去作では、「ぼくを葬る」でも一筋縄ではいかない自身を投影したような主人公に、自分を受け入れていく過程をしっかり描いていたと思う。
監督が熱望していたという、原作ありの「おれの墓で踊れ」の映画化という。
内容はひと夏の恋で間違いはないのだが、ゲイとしてのアイデンティティーをこの両者がどう獲得するのかが見どころになると思われたが・・・
今ひとつ過去作と比べひねりが足らない。こんなあっけない死になると、ダヴィッドの母親の取り乱し方もさもありなんという感じになってしまう。
青春はあっけなく後悔とともに閉じるなんて。誰が決めたん!?
もっと謳歌して生きて愛してほしかったなぁ
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