劇場公開日 2021年8月20日

  • 予告編を見る

「85年、僕は墓で踊るのだ」Summer of 85 ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.085年、僕は墓で踊るのだ

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿

何の予備知識もなく、また夏の映画を見たくてオゾンだしな、でムビチケ買ってしまって観に行った。
前々から思っていたオゾンは意外に陽気な人って感じの映画だった。フランス的っていえばフランス的だけどアメリカ的っていえばアメリカ的でもある。
85年か。その頃自分はラ・ブームの洗礼を浴びてたころだな。クラブ(ディスコ)で似たようなシーンもあってニヤッとした。そしてポスターで予想した通りのLGBTモードの映画でもあったけど、モノローグと主人公が小説を書く、という設定ゆえに展開が早くて良かった。どうにもロッド・スチュワートの「セイリング」がクラブでも墓でもあってない感じが本気かわざと外してるのかわからないあたりが曲者だな、と思った。
しかし終わってみれば普遍的で巧みな構成の青春映画だった。これは対象から時間を遠く隔てて描かれたゆえに客観的な描かれ方になったんだろう、と思う。

ONI