「綺麗すぎる数々のシーン。」Summer of 85 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
綺麗すぎる数々のシーン。
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16歳のアレックスがちょっとワルそうな匂いのするダヴィドと出会い初めての恋に落ちるが、突然事故でダヴィドを失ってしまい失意の中から再生する話。
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ストーリーは"あること"をして掴まってしまったアレックスが苦悩している現在と、過去のダヴィドとの甘い日々が混じりあって進んでいく。この過去のダヴィドとのシーンが綺麗すぎて笑っちゃうぐらい綺麗で、『君の名前で僕を呼んで』好きな人なら絶対好きだよ。
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でもこの綺麗すぎる描写は後にケイトが語るように、アレックスが初恋とダヴィドという存在を自分の中で美化しすぎてるから。なので、アレックスがダヴィドの死を受け入れなくて色々もがくシーンは急にコメディっぽくなる。
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ダヴィドが死んでから遺体安置所に女装して忍び込んで結局バレて逃げるシーンとか、アレックスがダヴィドの墓を掘り起こそうとして暴れて他の人(?)の墓石倒して逃走するシーンとかあれはさすがに笑っちゃうよ(笑)そりゃそんなことしてたら捕まるわ。
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でもこうやって恋をしてぐちゃぐちゃになって、もがきまくったこと全て含めて"あの夏"なんだろう。
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個人的にダヴィド、めちゃくちゃジェームズ・ディーンみを感じた。赤い服着てるし、事故死というところが。そうなるとアレックスはちょっとリヴァー・フェニックスっぽい。あの美しい顔と、下向き加減で苦悩してる感じ。
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