ライド・ライク・ア・ガールのレビュー・感想・評価
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スティービー・ペインに拍手!
凄く良かった。今年のベストワンかも知れない。初めてメルボルンカップで優勝した女性騎手の実話なのだが、間違いなく泣ける。昨今のポリコレ=男どもをぶちのめせ映画とも一線を画すシンプルで力強く良いことばかりじゃない人生と家族と親子を情けなかったり利己的だったりする部分も格好をつけずに有り体に描いていて好感が持てる。そしてダウン症のお兄さんが本人役で出演していて信じられないぐらいに天使で素晴らしいのだ。優勝ゴールの歓喜後のロッカールームのなんでもない描写。ここにこの監督のドキュメントたらんとする強い意思を見た。
これは素晴らしい作品!
仕上がりが素晴らしいです。
調教シーンにレースシーン迫力ありました。撮影技術が素晴らしいです。
ミシェルの美しさにもはまりました。大怪我からの復活劇は素晴らしいです。
恥ずかしながら、ノーマークの作品で、昨日気付いて今日早速鑑賞しましたが、とても感動しました。
ラストシーンもよかったです。
皆さんも是非ご鑑賞お勧めします。
たまには清々しい涙を流すのも悪くない
これは何の澱みもないシンプルな感動作。いい話が苦手な私も泣いてしまった。
『オーストラリア競馬最高の栄誉・メルボルンカップ。女性騎手ミシェル・ペインが栄冠を手にする奇跡の実話』というある意味究極のネタバレがチラシにあり、結末を知って臨んだにも関わらず、一喜一憂し、挙句に泣いてしまうのだから始末に悪い。
二人の娘をもつ自分はサム・ニール演じるお父さんに素直に感情移入した。エロくそチキンとはいえ、たまには清々しい涙を流すのも悪くない。
主演のテリーサ・パーマーはキュートですね。ゾンビラブコメの『ウォーム・ボディーズ』も好物でした。ミシェル・ペインご本人と比べると美人過ぎるが、映画はこれでいい。
馬に乗る技術は凄いが、車はあちこちぶつけるミシェル
『ザ・ピーナッツ・バター・ファルコン』のザック少年といい、『タロウのバカ』の愛子ちゃんといい、最近ダウン症の子をそのまま出演させる映画が多くなってきました。この映画ではミシェルの兄スティービーが本人役として見事な演技をしていました。何が一番良かったって、彼の存在が全て!
馬の気持ちまでもがスティービーに伝わってくるような馬プリンス・オブ・ペンザンス。ミシェルとしても彼が言うなら本物と感じたのでしょうか、最終的にはその馬で栄光を勝ち取ります。スティービーの素晴らしさは、父パディとの確執にも表れ、姉の結婚式スピーチで調教師に弟子入りしたことを褒めたたえたりしています。
女性騎手蔑視といったメッセージやサクセス・ストーリーの実話とはいえ、微笑ましいエピソードが満載。ミシェルのスペルは・・・といったところで、思わず『コンフィデンスマンJPプリンセス編』と被ったりしますが、フランス人の有名女性騎手もミカエル・ミシェルという名です。こうなってくると、ミシェルと名づけられたら騎手になるしかない!
姉ブリジットの死やミシェル自身の落馬での大怪我。リハビリシーンもあっさり気味だったし、その後の戦績も唐突すぎなどと、もうちょっと日本人の大好きなスポコン的なものを丁寧に描いてほしかったなぁ。また、減量のために車を運転するというのもどうかと・・・実話かもしれんが・・・
手堅い演出
ある実在した女性騎手の物語です。こういった題材の映画を観るのは恐らく初めてでしょう。騎手映画ですが馬は、さほど登場しません。主人公中心に描いた人間ドラマとなってます。その主人公は、非常に意志が強く、勇敢であるさまがよく伝わってきます。決して押しつけがましい所が無い点が好感を持てます。時間を忘れさせるくらい、よくできた作品でした。
少女の夢を彼女が叶えるまで。馬と一緒に。
さほど珍しくもない構成なのは最初にわかる。
何やら想いを込めた貴重なレースがいよいよ始まる。
画面いっぱいの強い眼差しの女性騎手の顔。
亡くなったことを悟らせる近親者への言葉。
いざ!勝負!
で、生い立ちを追うストーリーが始まるのだが。
私自身、馬は触ったこともなく、馬券も買いませんが。
愛犬を家族に迎えて以来、動物に滅法弱くなりまして。
最初の数分で心持ってかれました。
女性騎手の真剣な眼差しと同じ強さで、
馬の描写。
耳から始まるんです。
敏感に聞き取る(きっと気配も感じる)ピンと張った耳。
自分の周りの世界を見通す艶々の瞳。
そして、芝の匂いや他の馬の臭いも嗅ぎ取る鼻。
めちゃくちゃ可愛い。
演出としてはここはかっこいい方が適切?
レースへの気合いを人馬一体となって表現させているのかな。
でも、私には可愛いという感情がブワッと湧いて来ました。
女性騎手の偉業を伝える映画としては、ここは彼女のアップと、言葉、レースの盛り上がりを伝えれば十分なはず。なんならいかにも走りそうな強そうな馬体を写せばいい。
そのシーンで
お馬さんの愛くるしさを感じさせる部位を見せる。
どういうこと?
監督さん、馬が好きなんですよね、きっと。
ま、そうでなきゃこれ作らないか。
この3カットにキュルッとした私は
(MIU404見てます。綾野剛くん好き)
あ、この映画見て良かった。と、もう満足。
あとはチラシで見た通りの苦難と克服を経て、最初のシーンへと戻る。
あ!
そうかまたあの可愛いお耳が見れるのね。
やっぱり可愛いわぁ、と、満足。
途中、落馬した彼女をじっと見つめる瞳のズームや、浜辺で波と戯れる姿の遠景など、馬の描写にはそのたびにキュルッとなって心配したり安心したり。
実話をただ再現しているのではなく、(当たり前でしょうが)映像として、観ている者の心を動かす作品でした。馬の描写だけでも。
男の社会で女性が道を拓くのは至難の技。
いろんな業種で「女性初の」人はみな、偉業でしょう。
それを自らは偉業です、なんて言わない。
だって、好きなんだもの。やりたいんだもの。
気持ちありき。
だから、そのために出来ることを全てやってきた。
ただそれだけ。
なんて、さらりと笑って言う彼女のなんて幸せそうなこと。
再度、満足。
いい映画でした。
ドキュメンタリーじゃない。
ところで
私はお父さん役のサム・ニールさんを見ると
志垣太郎さんを思い出す。
忍耐、、、してる?
女性として初めてメルボルンカップを制したミッシェル・ペインの半生を描いているが、少しよくわからないところがあった。
落馬して頭部を大怪我した後に突然戦績が流れたのだが、見逃したのかもしれないが、7度の落馬というところで混乱した。
7度目の落馬があの大怪我だったのか、その後の落馬も含めてのことなのか、うまくつながらなかった。(英語版Wikiを見るに後者っぽいが)
上記の点も含めて、大怪我の後のリハビリシーンはもう少し丁寧に描いてほしかったかな。
ところで「忍耐」が大事と作中で何度も触れられてるけど、彼女、抑えが効かないタイプだよね。
レース中に限った話かな。
天翔る馬とはよう言ったもんだ
海沿いを駆けるサラブレッド。
それだけで芸術的に画になります。
成功者の努力物語なんだけどやはり良い家族に恵まれるって大切。
反抗期で家を飛び出す娘を黙って見ている父親の切なさに胸が痛くなります。
主人公が落馬により命を落としかけるのですが最悪の場合彼の自責を考えただけで…(まぁ成功したからこその映画化なんですけどね)
テッペン取った彼女を見守る彼が最後にカップを亡くなった妻と娘の写真の間改めてに置く。
娘に観て欲しい作品。
お父さんに冷たくするなよと!
力強く、清々しく…
競馬、また携わる方々への
興味が前々からあり予告編を
見てから楽しみでした。
でも、
内容的には、よくありがちな
シンデレラガールの話かな、
という一抹の不安を抱えながらの
鑑賞となりました。
冒頭部分は、中々最初の不安が
ぬぐいきれずにいましたが、
ストーリーが
進むにつれ、彼女の直向きな姿、
家族や周りの人達との携わり方も
決して
押し付けがましくないストーリー展開に
グッと引き込まれて行きました。
駆け引きなしで、損得勘定なしで
感じた夢や思いは、やはり貫くべき
だと思い返されました。
私事ですが、中学生の頃
自分の夢は、動物学者のムツゴロウさんの
動物王国で働く事でした笑
単に動物が大好きだったからなのですが。
食べていけるわけないと両親に
散々言われ、全く違う道に進んだ
若かりし頃のほろ苦い思い出が浮かびました。
ピュアな夢だからこそ、実現の為なら、
苦しくても努力できるし、貫く勇気が湧く。
自分で歩んでいると実感できる
素晴らしい人生だと思えるでしょう。
そこに天性の才が加えられれば、
こんな幸せな事はないなと感じました。
今の私にも、小さいけれど
夢があります。周りの人は、
その歳でやめといたら?とか
変わってるわあ笑笑と言われます。
自分自身へも、何かと理由を
付けて動かすにいる自分がいます。
でも、この作品のおかげで
チャレンジしないと死ね前に
後悔するよ、いいの?と
背中をポンと押され、一歩踏み出す
勇気をもらいました。
よし!やってみよ!と…
何かにつけて、不満や不平が
先に口に出る自分を戒めさせられました。
こういった思いを蘇らせて
くれる作品との出会いに感謝します。
清々しく、力強く、かっこよかったです!
ちょっとだけ真似してみます(^∇^)
結末はわかっているのに!
昨今、数少ない競馬映画ではあるが女性騎手にスポットを当てたストーリーで2015年のメルボルンカップにまつわる実話が描かれています。
当然、レース結果はわかっているのだけれどそのカメラワークや音響・迫力もあってかゴール付近では思わず“力“が入ってしまいました。
落馬負傷から復帰までは『えっ早!時短?』っとご愛嬌ですが豪国最高峰G1(日本でいうと日本ダービーレベル)に参戦出来る事がどれだけ大変な事かとその舞台裏や関係者心理・エピソードを描く素晴らしい作品だと思います。
次は藤田菜七子騎手にビッグタイトル(やっぱり日本ダービーが良いね!)を獲ってもらって彼女の伝記映画をぜひ観てみたいね(笑)
勇気凛々オージーガールの騎手のお話
実話というのが信じられない。とにかく感動!
主人公の女性騎手がとにかくめげない。姉を乗馬事故で亡くした上に、父親が止めるのを振り切り、数々の性的嫌がらせや差別、偏見をものともせず(この辺りは女性監督ならではの具体的な描写だったのだと思う)、メルボルンカップというG1最高峰のレースへの出場権利を得る足がかりを掴む。その大事なレースは判定待ちでの辛勝。そして本人は落馬し瀕死の重傷を負う。普通はここで諦める。怖くなる。なのに諦めない。恐れない。再びパドックに帰還。G1を目指す。そして夢のメルボルンカップへ!
レース馬の美しさ、景色の美しさ、弟さんや父親とのやり取り、他の兄姉との関係、助けてくれた叔母さんなど、見所満載で演技も素晴らしく、迫力もあって、映画が終わった時、外国だったら間違いなくスタオベしてたと思う。
馬は美しい
競馬好きなので🏇
馬の映像見ると綺麗でかっこいいなぁと思います。男社会で頑張る女性かっこいいですね。藤田菜々子にも早くG1勝って欲しい♪
ストーリーはシンプルでしたが、改めて命を賭けて乗っているジョッキーの大変さと、競馬が持つドラマを感じられて素敵でした。
ミシェルの子供時代の子かわいかったなぁ。
見に行って良かった❣️
競馬の騎士の実話ということで、
評価高いのでどんなかな????と
すごく良かった!
映画館で見て欲しい。
最後のレースシーンは、感動しました。
迫力あるし、心が元気になる映画です。
見に行って良かったです。
女性が、騎士として認めてもらうのは、大変なことなんだなぁと。
初めの一歩を切り開く事は、こんなにも困難な事なんだとわかりました。
馬が可愛い❤️
立ちはだかっていたのは、ガラスの天井ではなく人馬の壁だった。
これまで競馬場に一度も足を運んだことはなく、乗馬といえばゲーム『レッド・デッド・リデンプション2』で荒野を駆け回った経験しかない観客による感想です。
本作の主人公、ミシェル・ペインが目指すメルボルン・カップは、競馬大国であるオーストラリアの中でも最も規模の大きな大会で、レース自体が国を挙げてのお祭りだそうです。ミシェル始めとした女性たちが豪奢だけど古風なドレスを身に纏うなど、祝祭空間としてのメルボルン・カップの雰囲気は本作からも十分に伝わってきます。
様々な撮影機材を駆使したレースシーンは大迫力の一言で、クライマックスは『フォードvsフェラーリ』(2019)に匹敵する興奮を覚えました。事前には本作に臨場感や迫力を期待していなかったので、これは全く予想外。しかもこれだけ多数の馬が疾走している中を縫うように撮影しつつ、人も動物も傷つけないように最大限の注意を払うとは、撮影クルーが一体どれだけの努力をしたのか想像もできません。そしてその努力は十二分に報われています。時々映像の画質が大きく変わるのですが、これはライブカメラ的な効果を狙ったものなのか、それとも実際の映像を使用したのか、ちょっと分かりませんでした(実際のレース映像も登場しますが、競走馬に合わせてレールを高速移動するカメラとか、オリンピック並みの装備で感心しました。さすがオーストラリア最大のレース)。
ミシェルは騎手一家の末っ子として、数々の困難にもめげずひたすらメルボルン・カップを目指しますが、そこで大きく立ちはだかるのは、男性優位社会の壁。ミシェルが同僚や馬主の男性達にどのような目に遭わされてきたのかは幾つかの場面で描かれますが、本当に陰湿。女性騎手として初めての栄冠という偉業を達成した彼女には称賛の念しかありません。
レイチェル・グリフィス監督はこれが初監督作品とはいえ、非常に堅実な演出です。メッセージの押しつけになりそうなギリギリのところで、脇を固める俳優達の達者な演技を挿入することで、画面の緊張感を和らげる配慮はさすが。特に『オーメン』のダミアンがすっかり良いお父さんとなって(いつの話だ)、生真面目な顔で本気とも冗談ともつかないような台詞をしゃべるところが素晴らしい!
壁を押した姉の背中を飛び越えて
予告をチラッと視たときにはイギリス?なんて思ってたらオーストラリア映画でしたね。むむむ、個人的には当たり外れの大きい領域。そこはかとない不安を覚えつつの鑑賞となりましたが、お父さんがサム・ニール。この時点で安心しました。理由は特に無いんですけどね(笑)。
競馬の事をざっくり知っていながら、オーストラリアの大きさ(おおざっぱさ)を思いつつ男女蔑視を片隅に滲ませると、気持ちよく観られるのかなぁ、なんて感じました。事実がベースだからなのもあるのだろうけれど、蔑視ものはこのくらいあっさりと挟み込む方がぐっとくる気がする。最近は濃厚なのが多過ぎて考える前に胃もたれしちゃってたからね。
面倒臭い主人公だったけれど、最終的にはお父さんと共に前のめりで応援してましたよ。でも、家族の中ではアンドリューが一番好き(臭い妹と呼ぶ兄)。
馬上から見える風景とは
オーストラリア競馬の最高峰、”メルボルンカップ”で初めての勝者となる女性騎手の話。
父親の主人公への思いが本人とって束縛と感じ反発したり、女性が男社会で直面する壁と闘ったり、再起不能と思われる怪我など様々な困難が主人公に降りかかる。
それでも困難を乗り越え勝利をつかんで終わるという、今までも繰り返し作られてきたお話です。
でも....
レースに出るために体重をそぎ落とすトレーニングの苦しさ、
出場権を勝ち取った時の充実感、
競技場に集まった正装した人々の華やかさ、
その場所の中心にいられることの誇らしさ、
不安とともにパドックに入っていく緊張感、
騎手同士が場所取りを争って怒鳴りあう声、
疾走する馬上からの猛スピードで流れる景色。
という主人公の経験を臨場感たっぷりに味わえます。
その昔、スクリーン奥から手前に向かってくる機関車に驚いた観客が客席から逃げたという逸話を聞いたことがある。(おそらく作り話でしょうけど)
その話の観客にとって機関車は現実だったろうし、感じた恐怖は本物だったと思う。
そんな経験がしたくて自分は映画館に通っているんだなと、改めて思わせてくれました。
実話を基にしているからストーリーの盛り上がりには欠けるけど、話のゴ...
実話を基にしているからストーリーの盛り上がりには欠けるけど、話のゴールが見えていても「最後ホンマに勝ったの⁉︎」て思うくらい辛い人生を乗り越えた奇跡に感動します!
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