「暗躍する黒幕」劇場版 アーヤと魔女 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
暗躍する黒幕
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原作もこんななのか?
腹黒い主人公が全く可愛いと思えない。
それともアレか?
主人公くらいの年代の子供達が見て、スカッとするような事なのか?大人や周囲の人間を懐柔し自分の思うような世界を築き上げる為の処世術を学べとでも?
子供の感性がどこに引っかかるのか、大人の俺には分からないのだけれど、俺には「腹黒い子供」にしか映らなかった。
物語も終始そんな感じで…彼女の戦いが描かれる。
心理戦と言ってもいいのだろうか?
言いつけを守り、大人に媚を売る。
おだてて、ごますって、演技する。
百歩譲って、本当に奴隷のような境遇の子であったり、虐待を受け続けている子にとって、この作品は一縷の希望であれるのであろうか?
幼い子供がシンデレラを見て、綺麗なドレスを着たいと思うように、アーヤを見て、強くありたいと思うのだろうか?
大人が願う子供像ではなくて、子供が望む子供像になっているのであろうか?
それならば、この作品の意義はあるのだろう。
むしろ、それ以外の意図が思い当たらない…。
だとしても、あのラストはどうなんだ?
寝落ちしてたかと思うほど唐突だった。
実の母親が登場し、ようやく物語が違う局面を見せるのかとおもったら終わった。
ある意味、エンドロールの挿絵が本編だ。
…なんじゃそりゃ?
宮崎吾郎の名で思い出すのが「ゲド戦記」で…あの作品も盛大にズッコケたのだけれども、今作はそれ以上にズッコケた。
俺には良さが分からない。
今後、宮崎吾郎の名前を見たらスルーしようと、固く心に誓った。
この監督のセンスには合わないのだな、俺は。
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