いのちの停車場のレビュー・感想・評価
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キャストの存在感と確かな演技力
東映&成島出監督・平松恵美子脚本らしい、人情映画に仕上がっていました。
エピソードが細切れで、連作短編のダイジェストっぽかったです。
登場人物は生き死に接しているとはいえ、ちょっとしたことですぐ泣く感じ。
すこし、観客の感情誘導をしすぎじゃないかと訝しむきらいもありましたが、キャストの存在感と確かな演技力で、こちらの涙腺も刺激されました。
そこそこよかった。
そして何より、ロケ地がよくて。
自分には最近(コロナ禍前)に行った、兼六園や金沢駅、ひがし茶屋街、主計町、浅野川大橋、八郎ずし……治部煮の味を思い出し。
ああ、また金沢で飯が食いたくなった。
ご当地作品としては成功だと思います。
それにしても邦画界は、吉永小百合さんを神聖視しすぎでは!?
たしかに小百合さんは50代に見えなくもないほど若作りだけど、田中泯さんと父娘は無理があるなぁ。
このお二人、ほとんど同い歳じゃなかったっけ?
広瀬姉妹を一日で見ることが出来たんデス!!
ワンデーフリーパスポート、ラストは今作です。
はっきり言いますと全くもって期待してない映画です。予告からして面白くなさそうだし、そもそも私は医療物が苦手です。そんな訳で見ようかどうか迷っていましたが、ワンデーフリーパスポートが再登場するということで見ることに。
あ、思っていたより良かったです。
ストーリーというよりも役者が素晴らしかった。
あまり堅苦しすぎないのも個人的は良かった。
救命救急医として大学病院で働いていた白石咲和子(吉永小百合)は、とある事情で仙川(西田敏行)が院長を務める在宅医療を行う「まほろば診療所」で働くことになった。
贅沢な役者たち。
数々の名優が揃う中で今回は3人を紹介。
まず、広瀬すず。姉の方はヤンキーOLのカリスマを同時に演じていましたけど、こちらは優しくちょっと雑な訪問看護師役。と言いましても彼女、およそ1年前には親父が大っ嫌いでデスメタルをしている反抗期娘でした。そんな野にある畑とは打って変わって、今回もまたいい演技をしてました。別れるシーン、涙を必死に抑えて笑おうとしている姿は泣きそうになりました。
次に、松坂桃李。この映画が始まる寸前に「口ごたえしようもんは全員、豚箱叩き込んじゃる」って言ってましたけど、今作の彼は真逆です。患者想いで不器用だけど良い奴です。タバコなんて吸いません。本当に今回の桃李はいい味出していて、彼いなかったらどうしようって感じです。正直豚箱桃李のほうが好きですけど、今回も今回でかなりいい。
最後に、田中泯。大活躍ですね。
なんと今作のために10キロも減量したらしいです。
その甲斐あってか凄く寂しさと苦しさが伝わってきました。名俳優過ぎますって。HOKUSAIも楽しみにしてます
と、役者紹介はここまで。
後は雰囲気がすごく良かったです。
石田ゆり子と吉永小百合が歩くシーンは趣深くて綺麗だったし、雪景色も悲しく美しかった。居心地も良かったので医療物が苦手な私でも好めました。
と言うが医療物では無いのかも。
生きることと死ぬことをテーマにしていて医者が主人公なだけで、最初のシーン以外は治療シーンはありません。患者とその患者を向き合う人の話。私的には良かったです。
ただ、そういうこともあってか軽い。
重いテーマを重く扱うのは難しいが、堅苦しくないとは言っても同じ生きると死ぬをテーマにした「お終活」とは全く違うテイストなので、軽く扱うのはどうかと思う。安楽死に関してもかなり適当。
軽いと共通するがこの映画、浅すぎる。
原因としては患者の数が多いということ。
映画なので患者を二、三人にして一人一人の想いや苦しみを伝えた方が感動するし向いていると思う。今作のようだと映画である必要はゼロ。完全にドラマ向き。
どうしても役者を使いたかったんだろうなという感じで、かなり偏りがあるしあっさりしている。
あと、田中泯と吉永小百合が親子はさすがに無理ありすぎますし。
ラストはかなり退屈で意味がわからなかった。
なんなのその終わり方?それで言いわけ?
全くもって感動しないし、あれを美しいとは思えない。確かに終わり方難しいとは思うが、これは無いな。
思っていたよりも良かったが、やはり微妙。
上記3人がとても素晴らしかったので良しとしますか。
詰め込みすぎた在宅医療の物語
ある問題により地方都市(地元)に戻ってきた医師が在宅医療をやることになるんですが、いろいろな要素を入れ過ぎててどこに主軸を置いてるのかが分からない微妙な作品です。
もう少し診療所の人物関係を掘り下げて欲しかったのと、複数の事柄が同時進行で起こってるはずなのに、単体として扱ってる様に表現してるのに違和感を覚えました。
やはりいろいろなことが同時に重なりあって…感じで持っていって欲しかったです。
かなりの観応え! そして吉永小百合さんの安定した演技に引き込まれた感じ。
吉永小百合さんがとても若い(笑)
広瀬すずさん目当てだったけど、吉永さんと想定外に松坂桃李さんが素晴らしかった。
東京の病院で働く白石(吉永小百合さん)が、ある医療行為により病院を辞めて地元、金沢の西田敏行さん演じる町医者の仙川の元で在宅医師として働くストーリー。
白石の後を追い野呂(松坂桃李さん)
もその町医者で働く事に。
自宅で他界していく病人を何人も見届けるシーンが泣ける。
死に迫った人達のそれぞれの想いが心に刺さる。
白石が父が死に迫った時の心の葛藤が印象的。
医師免許を持たない野呂っち。
誰からも愛されるキャラがとても良い。
上映前の予告編で極道に立ち向かう刑事役のキャラと真逆な感じで、彼の役の幅広さを再認識(笑)
ラストの朝焼けに救わせた感じ。
モンゴル料理に興味を待ってしまいました( ´∀`)
吉永小百合の女優魂
いのちについて 終末期の在宅治療で素晴らしい作品でした。安楽死は、犯罪 でも 痛みに苦しむ患者と家族の気持ちを考えると必要かも いい作品だったけど 最後が 何で?ここで終わるかなと!不満も残りますね
日本の医療
の様々な問題を取り込んだ作品です。対象の患者が殆ど亡くなっていく終末医療を取り上げただけに気持ちが重くなる面もあります。その中でも松坂桃李さんと広瀬すずちゃんは清涼剤ですね。
いのちは誰のもの
原作を知らない40代後半、一児の父親です。
神奈川県の映画館には、朝9時から30代位~80代位までたくさんの「大人」が鑑賞しに
いらっしゃっていまして、最近は「子供と一緒に映画」しか観ていなかったので、
「一人で観る映画」がとても新鮮でした。
「いのちの停車場」という題名から、医療中心の世界の話であるとは思っていましたが、
いのちの終わり方が中心の話だと思ったのは、映画の中盤。
そこからは、ずっと涙が止まらず、周囲の方みなさん泣いていらっしゃいました。
私の場合は、特に「柳葉敏郎さん」のシーンに心を打たれ、「プラレールの音」と「息子に手を握ってもらうシーン」は、ずっと涙が止まりませんでした。
映画館で「すすりなく声がたくさん聞こえた」のが、とても新鮮で、年代によって、そのシーンは違っていたように感じました。
タオルやハンカチは、お忘れなく。
1945年生まれ同士が実の親子!?
自分は田中みん(変換できない・・・)の大ファンですし、根っからの金沢市民ですのではっきり言って相当この映画へのハードルは低いのですが、それでも吉永小百合と田中みんが親子という設定に無理がありすぎて、そのシーンの度にコントでも見ている気になってしまいます。恐らく吉永小百合を主演に何か映画を撮る、という企画が根本にあって、そこから脚本をつくっていってこんな奇妙な現象になっているのだと思いますが、そういう作り方をしている時点でろくな事にならないと思います。遠藤憲一がOL役みたいなことをこういう映画に持ち込んじゃ駄目ですよ。
松坂桃李の役の数々の行動は賛否両論だと思いますが、そこは映画なんだからあれくらい愚直な人がいてもいいと思いました。
金沢市ご当地映画としてですが、景色は時々見慣れた景色が出ておっとはなりますが、金沢市である必然性は感じられず、登場人物も誰一人金沢弁を話すことなく(大河の一滴の三國連太郎の金沢弁はさすがでした)、最先端医療は富山か福井に行かなければ受けられないと石川の医療だけ遅れている感じになっちゃってましたし、もうちょっとなんとかならなかったのかなと思いました。
ラストの主人公の医師としての判断の是非はともかく、最初7人しか患者がいなかったのを数十人に増やしておきながら辞めますはあんまりです。まほろば診療所もう終わりだなと思うととても悲しくなりました。
命は誰のものか?
命のしまい方、という言い方がされていたが、最期のときを温かく迎えることについて深く考えさせる作品。
涙・涙な場面がいくつもあり、さらに安楽死、命は誰のものか?という重いテーマもあった。
結論は出ていない、出せなかった、出さなかった、が、最後の美しい景色がすべてを物語っていた、と捉えました。
あと、ノロ(松坂桃李)の、不器用だけど一途で一生懸命な生き方が印象に残りました。
【丁寧な日本語】
咲和子を中心に、丁寧な言葉遣いの会話を聞くと、懐かしいような、安心する感じを覚える。
小津安二郎作品を思い出したりする。
それに、この演出は、人が死に向かう場面で、観る側に想像力を要求する効果もある気もする。
本当はどんな気持ちなのだろうかとか、
自分に置き換えたり、
見送る立場に置き換えたり。
希望を見出そうとする命、
立ち向かう命、
悟った命、
手の隙間から溢れ落ちそうな命、
絶望に押し潰されそうな命、
全てが命なのだ。
ラストが惜しいなぁ…。
やはり、このキャストはすごい!
吉永小百合に、西田敏行に、広瀬すず、松坂桃李ですか。
現実を描くドラマとして、なかなかリアルに描けていて、感動的なシーンもあり、素晴らしい映画ですが、ラストになぜか尻切れ感があるのが惜しいですね。
ある意味、この映画のメインテーマであり、クライマックスになると思うんですが、なんとなく結論を避けてしまった感があります。
お父さん、私は医者だから出来ないでもいいから、最後に、もう、ひとシーンないといけなかったんじゃないでしょうか。
映像もブツッと切れてしまいます。
スーとラストの村治佳織さんの曲につながってほしかったですね。
惜しい!というのが、最終的な感想にはなってしまいますかね。
入りはとてもいいので、最後を感動的なシーンにしてほしかったですね。
ユートピアよりアルカディア?
ERの現場で起きたトラブルの責任をとって大学病院を辞めた医師が、故郷の金沢で訪問診療を行う「まほろば診療所」の医師となる話。
おとうさん…って旦那じゃなくて父親なのね。
白石先生何歳の体ですか?
診療所の仲間達と共に様々な患者と向き合う短いエピソードを重ねて行く展開だけれども、ほとんどが終末期の患者ばかりで、在宅医療ってそういうものでもないよな…という違和感をおぼえるし、そうじゃない人も他人に対して言っていることがブーメラン過ぎるのに何故か求心力が…何でしょうこれ。
子供は流石に胸が少し熱くなったけど、それ以外は何だかね。
主人公に纏わるエピソードも何だか中途半端にぶった切られた感じだし、決してつまらなくは無いけれど、腹落ちが悪かった。
メインキャスト以外出演者知らなかったから、みなみらんぼうの登場はびっくりしたし、南野陽子は最初誰か判らなかった。
余談だけど、広瀬すずが「おねーちゃん」と言うとどうしても広瀬アリスが頭に浮かぶw
俳優陣と演出は見事だけどリアルではない
予告で「アメイジング・グレイス」からの、お涙頂戴予告から、逆にどうなのかな、、と思っていましたが、思っていたよりもとても良かった。
ちなみにどこにも「アメイジング・グレイス」は流れません。
これは、まさに俳優陣の演技と監督の演出がなせる技です。ストーリーはとてもよくある話の連続で、既視感か半端ないのですが、映画としては観て良かったです。
子供が絡むと涙無しではみられませんでしたが、ストーリーだけ説明すれば、今までもあったような話です。また、物語重視って感じで、リアルさが少しかけるかもしれない。
在宅医療というテーマなら「痛くない死に方」の方がとてもリアルで泣けた。
安楽死を扱うにはちょっと軽いかな、、
特に、(ネタバレ無し)最後の選択について、あれがあんなにきれいごとで終わらせていいのかな、、、どっちを選択しても地獄たから、正解のない重いテーマなんだけど。
あんな美しい終わり方はリアルではない。
こっちを選んだらこういう地獄か待っていて、違う方を選択しても違う地獄が待っている。どちらを選んでも良いと思うけど、綺麗に終わる正解がないのに。
あと、金沢の四季の風景は魅入ってしまう美しさです。でも、偽物のの夕陽や渡り鳥のこのVFXいる?
あと、吉永小百合さんも田中泯さんもとても良い役者だけど、親子役は無理がある。実年齢は同い年なんですね。
また、吉永小百合さんがキャラクターにあっていないかな。優しいイメージなので。もっと冷徹で強い人が、徐々に変わっていくのなら分かりますが、もともと優しいイメージなので。
と俳優陣と監督の演出は流石と思いつつ、なんか腑に落ちないストーリーと配役でした。
深く考えさせられました
自分の事と重ね合わせながら、とても深く考えさせられました。
人生とは何が正解なのか?
長くいきることが幸せなのか?
キャストの演技がベストマッチングだったこともストーリーを盛り立ててました。
ひねくれた人間から見るとあまりに善意すぎる
まず一番気になったのが、編集が上手くないと思う。
伊勢谷くんのシーンを削ったりしたからか、オムニバス的に詰め込んだ映画という事を考慮しても流れがぶつ切り。小池栄子さんはさぞ残念と思われたのでは?
役者さんは皆演技派揃いで熱演でした。
ただしひねくれた私には、善意の塊である主人公の吉永小百合さんはまさに理想の医師を体現するものですが、現実に身近にこんな医師がいたら逆に信用出来ないと思う。もっと悪態ついたり、時には手を抜いたりして患者から悪口言われるくらいの方が付き合いやすい。これじゃ不満があっても言えないですよ。原作読んでないのですが、原作もこんな感じなんですか?
最期を看取る在宅医療ドラマ
色々な人の命を、家族を見届けていく物語。
命の大切さ、人生を考えさせてくれる。
タイトルと予告と吉永小百合さんから、予想通り、期待通りの内容でした。
が、+αはなく端境期の暖まる2時間ドラマって言うのが正直な感想です。
映画館行くまでの感じではなかったかな。
40代以上にお勧めです。
若い方にはちょっとつまらないんじゃないかな。
矢が十本くらい突き刺さる
とても感動的な映画、矢が十本くらい突き刺さり、たまりませんでした。
私が最も揺さぶられたのは、松坂桃李とヤナギバのシーン。個人的な事情がありまして…。しかしどなたにも、やられてしまうシーン、この映画にはあると思います。
桃李君のエピソードが一々胸に突き刺さったのと、広瀬すずちゃん。 こんなうまい女優になっていたんですね。良かったですよー。
小説で描かれていた、父親を死に至らせる場面が映画では「ご推測」というエンディングに。う~~、尊厳死ということは、原作小説が書きあがったときからの太いテーマでしたので、ごっつくまとめたほうが良かったのではと感じましたが、これは配給サイドの問題?
涙腺要注意。
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