いのちの停車場のレビュー・感想・評価
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さすがのキャストの豪華さ
吉永小百合氏以外は正直この演者じゃなくても…?という疑問は多少あったが、まぁ順調に泣きました。田中泯氏と佐々木みゆ氏が素晴らしいです。岡田裕介会長の遺作なんですね。
そんなに遠くない問題なのかなぁ
いろんな終末医療的問題が盛り沢山でしたが、ほどよくまとまってましたがお父さんの病気が難病?すぎて知らなすぎてこの部分だけは臨場感というか共感できませんでした。
全体的には吉永小百合さんの存在感なのかゆったりと展開していく物語で、難しい内容も頭に入ってき易くてよかったです。
たまたまかもしれないけど、期せずして同日公開の広瀬姉妹対決!個人的にはお姉ちゃん圧勝かなぁ。
久しぶりに映画館で映画を見ました(10年ぶり)
死を見つめる映画。
自身肉親の死に今まであまり縁がなく、
死や死に向かう過程、残された人々の感情や過ごし方について
深く考えることがありませんでした。
自分は今56歳になります。
2カ月前に病院で同居の父親を亡くしたばかりです。
幸運なことに母と自分で父の最後を看取ることが出来ました。
死の実際はそんなにドラマチックなことではなく、
日常の延長でした。
コロナ禍で肉親の死を看取れない方たちも多く、
この映画はそういう意味でもタイムリーな映画だと思います。
吉永小百合さんの演技は初めて拝見させてもらいました。
自分は映画にはうるさいほうで、特に演技派の方たちが好みです。
洋画ならジョディフォスター、インサイドマン最高でした。
フランシス・マクドーマンド、良いですねえ。
観終わった後思うのですが、素直に面白い映画だったと思います。
脚本や役者の演技が特に良かった印象はありませんでしたが、
(田中さんは凄かったです。またSTASIONは家の近くにあれば
いいなと思いました)
現実もそんなもんです。大泣きすることもなければ、
ドラマのように話が進行することもありません。
誰が悪く、誰が正解かなんてこともありません。
ただ日常がそこにあるだけです。
肉親を亡くし傷ついている人たちがそこにいるだけです。
そういう意味でこの映画が100点じゃなくてもいいと思います。
悲しんでいる人、傷ついている人に寄り添う映画。
観て良かったです。ちなみに母親も誘って一緒に観ました。
父が亡くなって価値観が少し変わってしまいました。
クオリティの高い映画よりも、シンプルでストレートな映画、
例えば「ティファニーで朝食を」とかの方が良くなりました。
オードリーヘプバーンとフレッドアステアの「ムーン・リバー」
のダンス最高です。
登場人物がみんな「いい人」すぎる
20代女です。
親が行きたがっていた吉永小百合主演『いのちの停車場』を観ました。
有名な役者さんをたくさん使っているし、うるっとくるところもたくさんあったし、全体的にはおもしろかったです。
ただ、登場人物が揃いも揃ってみーーーーんな「いい人」で
なんだかちょっと… 人間味がないなと感じました。
↓以下ネタバレ↓
事故にあった子どもが痛みに苦しむ姿を見かねて医療行為をしてしまった事務員をかばって職場を辞めたり
小児ガンの女の子の家族でもないのに、その子のために自分の高級車を売って高額な新薬の前金を作ろうとしたり
政府の高官あがりの末期ガン患者が「国民の税金を無駄にするわけにはいかない」といって在宅医療を選択したり…
ほかにもつらい過去がある描写もあくまで被害者側で本人はなにも悪くないよね、というものが多く
世の中こんなにいい人ばかりのきれいな世界なのかなぁとなんだか少し冷めた目で見てしまいました。
有名な俳優さんが多かったから嫌な役どころにできなかったのかなぁ…
他の方のレビューにもありますが、冒頭の救急救命の現場も大事故の後とは思えないほど緊迫感がなかったように感じました。
しかしながら、大病院ではなく在宅診療という設備のない環境で「死」に向き合う素敵な映画です。
コロナ禍で厳しい映画館事情もありますし、吉永小百合さんにとって初の医師役だそうなので一度観てみてほしいなと思いました。
この齢になってこそ、解るのかもしれません。
齢60を超え、自分自身も人生の仕舞方を考えるようになってきました。
人生最後のお願いがあるとしたら、いのちの仕舞方だと思います。
自分が誇りを持って、今までの生き方に感謝し、そして前を向いて旅立つ、そんな最後をおくりたい。
若い人は希望を持って、人の役に立つ人生を目指し、終わりを見据えた私は、綺麗に笑って逝きたい。
そう思いました。
何度も涙を拭いました。
これだけ大御所が揃うと、配役にばかり目がいくかと思いましたが、それぞれが個性をしっかり出していて、しっかりハマりました。
それぞれの終末に背景があり、あとを生きる人にとって、同じ死という言葉だけで片付けられないことが伝わります。
吉永さんが、自身の親を安楽死に導くか悩むわけですが、医者が机上で画一的に医療を提供するのか、それとも患者や残される人に寄り添い、自分も苦悩しながら医療を行うのか、、人のために行きたいという人間味の大事さと、一方でそれが故に抱えるその重さを思い描くことが出来ました。
人は必ず死ぬ。いつ死ぬか、どう死ぬか。それがあるが故にどう生きるか、何のために生きるか、と人は悩むのかなぁと、考えさせられる内容だったと思います。
終わり方がちょっと中途半端な気はしましたが。。
医療のことは良く分からないけれど、在宅医療は必要とされているとは思...
医療のことは良く分からないけれど、在宅医療は必要とされているとは思う。ただ、在宅医療はお金かかるイメージがあるけど、どうなんだろ?
寝たきりになると、自分の生命のしまい方も選べない。
私の父も、倒れ、そのまま病院あちこち行って、結局、自宅には戻れず、管繋がれたまま亡くなった……
自分の命のしまい方は選べる方がいいな
自死とかじゃなくて…です。
痛みに耐えられるのも限界がある……
人生の過ごし方
予告がきっかけで観に行きました。
病や老いで人生の終わりが近くなった時に、どんな終わり方が良いのか、その時が来るまで、どう過ごしたら幸せなのか、色々と考えさせられる作品でした。
「在宅療養でも、ただベッドで寝てるだけで終わりじゃ生きてるって言わない」という小池栄子さんのセリフが心に響きました。
好きなことを好きなだけやって人生終えることも悔いが残らなくていいのかなと、自分を重ねてみたりしました。
作品の中には常にぬくもりを感じられるシーンがあり、人との関わりやぬくもりってとても大切なんだと感じました。
命について考えさせてもらえた良作に出会えてよかったです。
考えさせられるけど
とにかくハンカチで涙を拭くほど何回も泣いた。しかしエンディングはあれで良かったのか分からない。もしかすると安楽死という道は選ばなかったのかも知れない。ただ人間の尊厳や最期を迎えようとしている人の安楽死という選択を叶えたいという気持ちは分かるが、希望を叶えてあげられなかったとしても、意識が無い状態ならばその人にとっては希望通り死んでるのと同じ。もし安楽死という手段をとったならば遺された者が抱く罪悪感や辛さ痛みは決して消えない。だから、遺された者の事を思うといくら希望しても安楽死を選択すべきではないと思う。遺された者の意思も尊重すべきと思う。
吉永小百合さん、広瀬さん、桃李くん、南野さん、石田さん、そして田中さんの演技が素晴らしかった。
特に小百合さんの佇まいや優しくも悲哀に満ちた表情や広瀬さんのなんとも言えない滲み出てくる泣きの表情。病気に冒されてからの田中さんの演技と桃李くんの純粋な好青年の演技が素晴らしかった。
答えのない問い。答えは人それぞれ
すごく良かった。ただ観て良かったというだけじゃなく、考えさせられるし、おすすめしたい映画です。
泣くつもりはなかったけれど、ポロポロと涙が抑えられなかった。
ティッシュかハンカチは持っていった方が良いと思います。
役者の方の演技が良かった。演技が良いというより、生きていた。それぞれが魅力的だった。
時折、芸術的なカットがいれてあり、ジーンと染み渡る感覚があった。
※ここからネタバレあります。
色んな人の生と死を見ることになるけど、一番印象に残っているのは主人公の父親の話です。
延命治療をしないでほしい。苦しみや痛みから永遠に解放されたい。
そんな本人の願いを聞いても、父親を安楽死させることは計り知れない辛さがあるだろう。人を救いたいと思っている医師だからこそ余計つらい。
安楽死をしたら父親を殺したという罪の意識が残る。かといって延命治療をすると父親を苦しめることになり、罪悪感が残る。
自分も苦しみや痛みもなく、眠るように死ぬのが一番理想だし、自分の事だけ考えると安楽死は良いと思うが、残される側は悲しみと罪の意識が消えることはないんじゃないかと思う。
父親役(田中泯さん)の演技がリアルすぎて、祖父を思い出してしまった。
少し思い出話です。
祖母も祖父も、寝たきりの期間が長く在宅介護でヘルパーさんを雇ったりしていたが、主に母が看病していた。祖母はほぼ植物状態で先に亡くなったが、祖父の意識はしっかりしていた。
寝たきりになる前は、体は丈夫なほうで毎日欠かさず運動しているような人だった。だからこそ思うように動けず辛かったんだと思う。何度もブザーを鳴らし、「あ〜!あ〜!しにたい!ころしてくれ〜!」と毎日の様に叫んでいた。高校生だった自分はそれが嫌で「じゃあ、しねよ。」なんて心の中で思っていた。すごく邪悪でいやな奴だと思う。
そんな祖父が亡くなってから、なぜか母は鬱になってしまった。私が苦しめてしまった。と自分を責めていた。
今は母は元気になってくれたが、母ひとりに負担をかけていた事を反省する。
涙がこぼれたのは、そんな経験があったからかもしれないが、それぞれ何かしら思うところがあると思う。
そんなことがあり介護をしている方や、高齢者に優しい方、介護職に就く方は本当に尊敬する。
医療のことは詳しくないので、違和感なく見れたのですが、最初だけ違和感がありました。
最初の車のシーンを見た時は、んっ?これは孤狼の血なのか?と思った。
なぜ煽っていた後続車が渋滞に自ら突っ込んだのか。推測だけど、追い抜きざまに「なにちんたら走っとんじゃワレ〜!」などと横を向いて怒鳴っていたのか、
で前向いて「あっ!やっべ!もうムリ〜」ギュ〜ン、ドン!となったのか。マヌケすぎてそこだけ違和感があった。
交通事故で看護師の姉が亡くなったこととかけてあるのか、どうなんだろ?
長々と書いてしまって、見にくい文章になっちゃったけど、この映画を観れてよかった。改めて、親を大事にしようと思った。
映画観たあとに確認したけど、平均レビューが低かったのが意外だった。百聞は一見にしかず。個人的には観て良かったと思える映画。
1位のレビュー期待して観たが残念
冒頭シーンの吉永小百合さんにリアリティがなく、おっとりしすぎていて緊張感が無く先ず導入部で感情移入できなかった。このコロナの時代に、『死』を扱うテーマ、もっと考えて欲しい。かなり重かった。生きていくのに楽しい事もあった内容を入れて欲しかったし、在宅医療での訪問看護さんや、ヘルパーさんが、描かれてなく何をメッセージとして伝えたかったのかよくわからなかった。何故、1位の評価なのか???
うーん。。
映画を観た後、原作を途中まで読んだ感想。
正直、原作を中途半端に切り取って繋いでいるように感じる。全体の20%ほどしか読んでいないが、それでも原作の良さが削られて勿体無いと思った。
原作の咲和子は老いを感じながらもパリッとシャキッとしているように感じる。吉永小百合はおっとりという感じで、大切であろう場面での緊張感が薄い。
まほろば診療所に移ってからも、中途半端に在宅医療を受けている人達を出してくるので1人1人の話を掘り下げられずに終わってる印象を受ける。
それなら、どんな人を受け持っているのかを軽く流した上で1人にフォーカスを当ててくれた方が良かったように思う。例えば原作では並木シズの話はもっと深くて"アドバンス・ケア・プランニング"とか家族を失う事を恐れている徳三郎に死の勉強をする場面とかそれだけで一本作れるんじゃ無いかと思うほど。
あと、柳葉敏郎演じる患者の最期の場面は、お涙頂戴な過剰演出に感じてしまってちょっと苦手だった。
出てる役者さん達の演技は本当に素晴らしいものだったのに、一冊分を2時間で纏めてしまったが故に、全体的に薄い内容に感じた。
あっ、でもBAR STATIONは本当に存在してて欲しいくらいに好きな空気感だった笑
原作読み終わったら、また印象が変わるんだろうか。。
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原作読み終わった感想。
原作、良いよ!!映画化したくなるの分かるよ!!
ってくらい、リアルな人間の心理が描かれていて本当に良い作品。主人公の考え方が変わっていく描写やラストに向けての葛藤、患者&家族の死の受け止め方や葛藤、周りのスタッフの優しさ。。
描写が映画と全然違う。削るのは仕方ないとして、何故、そのままの人間関係を出してくれなかったのだろうか。。申し訳無いが、原作読んだら映画自体の評価が下がってしまった。。
広く浅く薄い
在宅医療という大きな題材で、一つの大切な命が次つぎ亡くなっていく。
一人一人の人生を、もう少し深く掘り下げてほしかった。
住み慣れた家で最後を看取る。延命治療をしない。映画という時間が決められてるから、やっぱり難しいんだなと思った。
吉永小百合さんの映画は初めてで、私的にはかなり浮いていた。画像も、鮮明でなく、かなり暗い感じだった。
死について、そんなに暗いイメージなんだろうか?そこまで、生きていくのに楽しい事もあっただろうに、暗い印象
まず、在宅医療ってもっと楽しい。病院という窮屈な空間から、やっと家で過ごせるのに
また、訪問看護さん、ヘルパーさんの介入もなかったし
これなら、見なくて良かった感じです。
とにかく、浅い。
広瀬すずさんの演技は良かった。わかりやすかった。
泣きました
広瀬すずの演技がイチオシ。いい役者だなとつくづく思う。
松坂桃李も熱い、ほんとに人のことを考えるお医者さんになりそうで頑張れ!って応援したくなる。
田中泯は圧巻。西田敏行は暖かみのある地域医者で納得。
伊勢谷友介 あーこういう役者ほんとに惜しい。
金沢の風景も見どころ。
ただ最初の緊迫感が無い救急病院のシーンが残念だったな。
皆さんご指摘の通り、盛り込み過ぎ。 と、そのせいか、ラストの10分...
皆さんご指摘の通り、盛り込み過ぎ。
と、そのせいか、ラストの10分のこの物語全体の締めが、要を得ない、茫洋なものとなり、呆気なくエンド、となる。この辺は敢えて、鑑賞者自身の捉え方を促しているのか、ともとれるが。
というようなマイナス点が有り、評価の平均値が、かなり、低くくなっているように思える。
私は、多彩な逸話をよく取り込み、多くを考えさせられた点で、盛り込み過ぎ、の評価は当たらないと、思った。
吉永小百合の存在感は不動であるのは当然として、
松坂の演技はとても好感度が高く、広瀬すずも、あっ!こんなにも演技上手かったのか?と思わせるものが、有った。
あとは、豪華な配役陣のそれぞれを見られたのも、良い。
そして、画面は綺麗、金沢のしっとりとした空気が、物語にマッチしている。
など、考えると、評価5☆をつけたくなった。
どうしても吉永小百合じゃなきゃ駄目だったんですか?
この映画の主人公は大学病院の救命センターで責任者といえるキャリアなので50歳くらいが妥当なんでしょう。吉永さんはどうみても病院で退官後に残った理事にしか見えません。本来なら患者で出ていた石田ゆり子さん世代の女優さんが担うべき役なんでしょうね。
サユリスト世代の方々にはおすすめです。
いのちは誰のもの
生きるということを、今まで真剣に考えたことがなかったので、映画のなかの言葉が鋭利な物のように心に刺さってきました。死ぬとわかっている人や死にたいと思っている人、医者や看護師、介護関係の人たち、人のいのちに関わることに強烈なインパクトを与えられました。観て良かったと思える映画でした。もう少し年老いてまたみたいですね。
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