ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価
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綾野剛に魅せられた。
一度ヤクザの前歴を持ってしまうと、何かをきっかけに家族をも失ってしまう。本人だけじゃなくて、家族に当たる配偶者も子ども自身も、自分には全く非がないのに全てを失う運命共同体に巻き込まれてしまう恐怖が後半のクライマックス。でもそれよりも、そもそもヤクザになってしまうことの原因が、彼自身が責を負わないその出自であることが切ない。だって、身近な、自分を守ってくれる大人が「その筋の人」だったら、子どもだったら刷り込まれてしまうよね。
私たち一般人は「関わらないのが一番」で生きている。安全地帯で生きている。そしてバイオレンス映画として「ヤクザ」を消費してきた。隣の若者が涙を流していた。何のどんな涙だったんだろう。
兎にも角にも綾野剛の映画だった。「日本で一番悪い奴ら」以来の再会みたいな感じだった。視聴中、すでに見た「すばらしき世界」の世界がどうしても被ってしまった人は多いだろうけど。
ベタすぎるかな
新聞記者の監督と制作スタッフの再結集ということで期待して観ました。...
時代に取り残された悲哀。残された男の覚悟とは・・・。
【賛否両論チェック】
賛:移りゆく時代に翻弄されながらも、自らの生き方を貫き続けた主人公の姿が、非常に切なく映る。
否:ヤクザモノ特有のグロシーンが多く、ラブシーンもある。主人公達の生き様も、苦手な人が観ると嫌悪感があるだけかも。
まずPG-12のレーティングで、なおかつヤクザモノなので、グロシーンはかなり多く、ラブシーンもあるため、その辺の好き嫌いは分かれそうなところです。
“ヤクザ”という特殊な人生にあって、その栄枯盛衰の全てを経験した主人公・賢治。それでもなお、敢えて“仁義”を通そうともがき続けた彼の姿は、観ていて心揺さぶられるものがあります。演じる綾野剛さんの鬼気迫る演技は、まさに必見です。
ラストも非常に切なさが残りますが、役所広司さん主演の「すばらしき世界」にも共通するような、現代の闇の部分も垣間見えるような気もしてしまいます。
軽い気持ちで観られる作品ではありませんが、気になった方は是非。
凄い骨太
ヤクザにも人権があるのか?
日本全般に感じる話
良い出来。
これが本来あるべきヤクザ映画なんじゃないか
主題歌が泣ける
タイトルから想像していた内容と少し違っていて、時代の流れによるヤクザの凋落も描かれていた。それを、懲役上がりの綾野剛が浦島太郎的な感じでよく表現していた。ビジュアル、表情、佇まいで若いイキっていた頃から、落ち着いて一人の人間として生きていこうと決断した30代までを、素晴らしく表現していた。
主題歌が本当に素晴らしく、最後の娘のセリフからエンドロール終わるまで涙が止まらなかった。常田さんはこの映画をどこまで見てこの曲を書いたのか。即、MVを見返したくなった。
けんじは、さまざまな愛に触れながら幸せな最期を迎えたのだと思う。そう思わせるエンディング(MV含め)でよかった。主題歌聴きに行くだけでも価値ある作品。
なんとも言えない
映像きれい
ヤクザの組長をたまたま助けたことがきっかけで、親が死んで1人になった主人公賢治が組長に拾われ、裏社会の中で生きていく様子を10年20年と長い年月をかけて見せていくストーリー。
時代が変われば変わる程裏社会の人間がこの世界で生きていく事の難しさが如実に現れどんどん一般人から遠ざかり生活ひとつするのにも難しくなっていくのを描いていた。
映像がやたらきれいだなという印象。カメラワークとか。監督のこだわりなのだろう。過去作もそんな感じだった。映像への美学が強そう。そしてら社会の闇や時代に準ずる悩み、生きるのに精一杯な人間、を描くのが好きなのかな。という印象。
ヤクザとか反社の映画は好きなので見応えはあったけど…どうしても北野武や白石和彌のほうのヤクザ映画が私は好きだ…!(完全に好みの問題、なのかなぁ)
綾野剛大好きなのに…不遇な役どころの映画が最近あまりにも続き過ぎて辛くなって来た。笑
MIU404みたいな、週刊少年ジャンプを読みまくって役作りしました!(と本人が言ってた)みたいな役、もっと来い来い!!
(とは言え「ホムンクルス」大好きなので、実写とても楽しみです笑)
首にはならないから
ヤクザと家族とは
最後の、セリフのない表情だけの演技がすべてを語っていた
タイトル通り、ヤクザを描きながら家族を描いている。身寄りのない若い男性が、ヤクザの世界に家族のような絆を見出し、そこを居場所に生きる。
刑務所から帰ってきたら様変わりしていて、うまく変われない自分と衰退していくものへの愛。そこにはもう居場所がないのに、昔の幻影をみている。時代とともに衰退していくものと、うまく変わっていけない男の悲哀。
最後の磯村勇斗の演技はぐっときた。その女の子が兄貴と慕った人の娘だと知った時の表情。あの表情だけの演技は10秒はあったように感じた。
「お父さんはどんなひとだった?」にどうやって答えるのか?どんな言葉が発せられるのか?不器用だった、バカなひとだった、やさしいひとだった、どうしても、ひと言では答えられない。
不器用に生きて死んだいった”兄貴”の悲哀を知っている。すべてが去来している表情。あの10秒だけを観てもこの映画の観る価値はあったと思った。
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