「愛の話だった」ヤクザと家族 The Family 鳥さんの映画レビュー(感想・評価)
愛の話だった
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ずっと一緒にいた弟分と、自分のことを家族と呼んでくれた柴崎組の人達と、愛した女性と子供への暖かい愛の話だと思いました。
何があってもその愛する人たちを愛し続けたし、愛する者が虐げられるなら過激な手段であってもそれを選んで行動する。
弟が殺され、どうしても仇を取ろうとした。家族を守るために自分が罪を被ったけれど、出所してみれば愛した家族は社会的に廃れてしまっていて、もう1人の弟は組をぬけていて、もう会わない方がいいと言われる。愛した女性を見つけて、子供がいることも分かって、親父の後押しもあって組をぬけて、もうひとつの家族を守ることを選んだけれど、結局拒絶されてしまう。愛する家族に、出ていってくださいと泣きながら懇願されることがどれだけ苦しいか、見ていてとても辛かった。
親父も死に、愛した女性には会いたくてももう会えない。残った希望の翼の手を汚さず守るためにまた罪を背負って、弟分の恨みも背負って、その弟分に看取られて死んでいく。
出て行けと言われても、あんたが帰ってさえ来なければと言われても、揺るがない愛があり、「ただ愛した」というのがピッタリだと思った。
未来に残した翼とアヤが幸せに暮らせますように。
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