アングスト 不安のレビュー・感想・評価
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題名通り!視聴後も不安でいっぱい
色んな国で上映禁止になった映画。
大丈夫でしょうーと軽い気持ちで視聴したけれど、
不安でいっぱいな気持ち、、。
ずーっと心がザワザワしていました。
遠くから撮影するわけではなく、
常に犯人の顔を映したり、後ろ姿を映していた。
サイコスリラーの映画って大体被害者の泣き叫ぶ演技がフィーチャーされがちだが、この映画は徹底的に犯人の演技が際立つように、被害者たちは全体的に控えめに演技されていた。それかもう亡くなっているから本当の反応なんて分からず、犯人の語った被害者の状況だけだとあのような様子だったのかもしれない。
後犯人は躁鬱気味なのかな、
BGMが変わるたびに犯人が全然違う人間に入れ替わっているみたいで戸惑った。
靴音や水の音、すべての環境音が他の映画と比べて
大きめなところも不安を感じる要因なのかな、
本当の事件では飼い猫も惨殺されていたけれど、
映画の中で飼われていたワンちゃんは元気にソーセージを食べていて良かったです。
本物の異常が今、放たれる。後悔してももう遅い。
原題
Angst
感想
世界各国上映禁止、常軌を逸した実話を描く、映画史上最も狂った驚異の傑作。
面白くはないがある意味凄い映画だと思いました。それほどグロいとも思わなかったです。ただ嫌悪感は残ります。
自分ではスマートにやってるつもりが雑だったり変な行動をしてたり、テンポが悪かったり…だがこれが殺人の生々しい映像なんだなと思いました。
ドアノブに足を縛るは意味不明です笑
斬新なカメラワークや音楽、冷たく陰鬱なトーンも良かったです。
犬が可愛いのと娘が美人でした。
実際の事件では3人を7〜11時間に渡る素手での拷問の末に絞殺したそうです。
実際は犬じゃなく飼っていたのは猫。そして猫も殺害されたそうです。
殺人鬼ヴェルナー•クニーセクの言葉
「女性が私のために恐怖で震えているのが大好きだ。それは中毒のようなもので、絶対に止まらない」
「私は単に殺人への欲望から彼らを殺した」
彼に下された刑はー終身刑
カメラワークが絶妙
シリアルキラー好きとしては見逃せない!と配信終了直前に鑑賞。
カメラワークが魚眼レンズで絶妙な定点撮影かつ上下に揺れまくったり、俯瞰で撮ってたり、オリジナリティがすごい。
刑務所から出てきて即日一家殺人するほど溜まってたのねぇ。被害者の母親の、え?なんでそこで逃げないの?ってところも、現実を理解できないのと咄嗟のときって人間ああなるんだろうな、ていうリアルな感じが逆にいい。
娘が片足をドアノブにくくり付けられてた時も、絶妙な部分を固定してて笑った。スタイルが良くて手足が長いと逆に届かないのか…。
一家を殺して、車に乗ったところで血まみれだけど?!と心配したら、台所で水浴びしたり、移動しようとしたら他のマダムの車にぶつけて「出てきなさい!」って言われて半狂乱になって首と体を高速でぶりんぶりん揺らすとことか、精神疾患ではないけど常軌を逸している人間のギリギリの精神状態ってあんな感じなのかな。
40年前の作品だから、昔テレビで観たような映像の色味や雰囲気で女の子も昔の髪型とメイクなんだけど、主人公は10年もムショにいたら時代遅れだって言ってたけど、一番現代っぽかった。
見始めた時は最近の映画かと思ったくらい。
ベーシックは普遍的なんだなぁ。
「事件を映画化した」わけではない
実際にあった事件を映画化!という宣伝文句を信じて見に行ったら、全然違いました
「実際にあった事件を元にした映画」で、内容はかなり違います
実際の事件は相当場数を踏んだ殺人者ですが、この映画の主人公はまだ全然殺人に慣れていないシリアルキラーが試行錯誤しながら必死に人を殺す、といった内容です
あー、こういう失敗するって聞いたなあ、みたいな内容です、とてもよく調べて考察したと思います
上映がすぐ止められたのは、残虐な殺人シーンとかではなく、死体に対して…のシーンのためだと思います
そういう内容だと理解して見れば、とても良い出来だと思います
特にカメラワークと音楽と犬は出色の出来でした
「実際に彼がいた」という点がキモ
これは、記録映画だ。
って思った。
思考パターンの記録映画。また観たい。
最初から、主人公は精神状態がおかしい。
冷静じゃないし、客観視が出来てない。
主人公の語りで物語は進んでいくけど、アレは後日の取り調べで語ってる台詞、という事なのかな?
とにかく、主人公の心理状態、
そういう心理状態の人間が、この世にはいるんだ。
という事が、「いそうではあるな」(実際いた訳ですが)っていう感じがして、とにかく怖い。
ストーカーとか「あの子は僕(私)の事が好きなんだ」って言ったりする。って言うじゃないですか、
主人公の繰り返す「完璧な計画」っていうのが、全然完璧じゃない行き当たりばったりで、完全に妄想というか、空想というか…。
主人公が、「こうあるはずだ」「こうあって欲しい」の世界で生きてる。
っていうのが分かって、すごく怖い。
最初の女性二人を誘って、犯行に及ぼうとするけど、最後まで見た後だと「いや、お前失敗するよ、声掛けても」って観てると思うし、
最後の状態でも、思考があんまり変わらないのね、
「こんな状態だから、不審がられるだろう」って思考に全然ならないの。
それが怖い。
自分の生育歴のせいだ。
って彼が独白するところで、心臓がギュッてした。
虐待を受けて育ったら、
虐待をするんだろうか。
って。
自分はそう思わないけど。
これは、殺人鬼の思考パターンの記録だなぁ、と思うけど、
「自分の空想の世界に生きてて、実際の事を捉えるのが苦手な人間」っていうのは結構いるから、
そういう人は、
「もうやめてくれ…」
ってなって、しんどい感じが、すごいいいんじゃないですかね?
って思いました。(自分の事だよ…)(ちゃんと事実に目を向けて生きていきたい)
すごくよかった
殺人に対する欲求にまっすぐで、それが殺人なのが大問題なのだが、それにしても脇目を一切振らないのがすごい。いろいろと雑で後先考えないところも、本当に人を殺したくてしかたがない感じがする。もたもたした描写も、変に生々しくて悪くない。常々人はやりたいことをやって生きるべきだと思っているのだが、やっぱり殺人はダメだと思う。
女の子をドアノブにテープで足を固定したのが意味不明だ。自撮りのようなカメラワークが斬新で、狂ってる感じがする。愛玩犬は何の役にも立たない。飼い主が殺されているのに殺人者に吠えることすらせずただ走り回るだけ。
サイコちゃんはじめてのおつかい
「綿密に」練られた計画性でもって、ドタバタといきあたりばったりに進んでいく犯行。
妄想ではストーリーは完璧なのに現実では初めてやるから、まあ手際(?)が悪い。
加えて、きっとこの犯人運動できないんだろな…という身のこなしでよたよたと殺人を行っていく。
基本的に思いつきと衝動。それ以外はアウトオブ眼中なので、あっさり捕まる。
今までもそうだったから、何度も檻に入ってたんだろうな。。。
この映画も実際の事件をもとにしたんだそうだから、事実は小説よりも奇なり。
思いつきでさくっと襲われたんじゃ、たまらないよなあ。そして防ぎようがない。
それをしみじみと感じられる映画でした。
バイオハザードのゲームみたいにプレイヤー視点での映像が1983年の映画にしては斬新だったのと、音楽の美しさが秀逸。
そういえば劇場に、The Dog Is Safeって描かれたTシャツが売られていたけど、この映画のもうひとついいところはそこ。
ワンちゃんかわいいよ、ワンちゃん。
とても変で不快な作品ですが、それを狙ったのならある意味凄い作品です。
過去にVHSビデオソフトで発売され、その異様なカメラワークや内容で一部都市伝説的な作品が何故か今になって劇場公開されると聞けば、変な映画好きには興味が沸きw、ポスター画像の精神的に来る様な恐怖モノな感じで結構期待して観賞しました。
都内では「シネマート新宿」のみの上映で、この手のモノが大好きな「ヒューマントラストシネマ渋谷」でなかったのも興味がそそられましたw
自分が観賞した回は完売の満員御礼。
コロナのソーシャルディスタンスとは言え、この時期での満員はかなり凄い。
となれば否応にも期待は高まります。
で、感想はと言うと…えっ?と言う感じで一言で言うと変な映画。
不安と言うよりか、個人的な感想は不快な感じの作品です。
…でも、この不快で不安定な感じをあえて狙ったのであれば、凄い作品かも。
終始付きまとう「?」が頭から消えないんですよね。
シリアルキラー、サイコキラーの心情を描いていると思うんですが、どうにも理解出来ない。
今年の2月に観た「アントラム 史上最も呪われた映画」どころの騒ぎではない(アレはある意味狙った感じのコメディでもあると思うのでw)
サディスティックな殺人鬼が殺人行為に興奮し、自分が殺害した死体を見せて、恐れおののいた顔を見て悦に浸ると言う精神異常者の話であるんですが、そもそもシリアルキラーの気持ちを理解する事は出来ないし、そこに至るまでの幼少期の体験からの行動も理解し難い。
そもそも行き当たりばったりな感じの行動で犯罪(殺人)を犯していき、行き急ぐかの様に行うが、"なに、そんなに焦ってるねん"と言いたくなるばかりに焦ってる。
それがガススタンドのダイナーで食事する行動や車に乗り込むのに白の上着がドアに挟まれて、裾が車から出ているのにも現れている。
「早く殺人を犯したい!次の生け贄が驚く顔が見たい!」と言う気持ちの現れかも知れませんが"もうちょっと落ち着け"と言いたくなる。
"それがシリアルキラーの心境だ!"と言われればそうなんですがw
カメラワークは常に俯瞰で撮る感じで当時なら結構凄いかも?と思えたとしても、今ならドローンを使った撮影で大して珍しく感じない。
また、主人公に設置されたステディカメラでのカメラワークがどうにもバラエティの芸人さんのレポート映像みたいで、周囲が結構揺れるので観ていてなんか気持ち悪くなりますw
音楽も終始単調かつ不安を駆られる様な音楽がリピート的に流れて"なんだかなぁ~"的だし。
実在の殺人鬼による事件を題材としていて、反社会的な内容からオーストリアでは1週間で上映打ち切りとなり、ヨーロッパ各国で上映禁止。
イギリスとドイツではビデオの発売も禁止され、アメリカでもXXX指定がついたとの事ですが、XXX指定ってなんか凄そうな感じがするんですが、実際にはR18を表すモノで、アダルト作品なんかを指しているのと同じで、なんか過剰に過激な作品と言うのを煽っている感じでもあるんですよね。
正直に30年前なら結構キタとしても、今ならそうでも無い。そう感じない。
だからこそ"何故、今になって公開された?"と言うのが謎なんですよね~
精神的に来るかと言えば来ますし、終始不快な感じで理解出来ない(しづらい)のが展開されるから、シリアルキラーの気持ちが解らないと、この作品の伝えたい事が伝わらないと言う所が自分の中での着地点です。
ただ、それでも「何故こんな作品を作ろうとしたのか?と何故作ったのか?」は気になりますね。
「悪魔のいけにえ」の様に過激ではないし、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士の様に知的でもない。
その微妙で理解し難い気持ち悪さが絶妙と言えば絶妙w
主人公も絶妙な感じで不快感を醸し出してますが演じるアーウィン・レダーは「U・ボート」や「アンダーワールド」にも出ているのでそれなりに実力派ですが、なかなかな作品チョイスですw
今回の劇場公開ではダンテの「神曲 地獄篇」の一節「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と言う言葉が飾られてますが、"そこまで言う程かぁ~"な感じでこの辺りもアントラム臭がするんですよねw
感じた事を狙って製作したのなら、確かに凄い作品ですが、ならば余計に"なんで今更の上映やねん。もうちょい早くせいよ!"と言いたくなるし、かと言って理解はし難い。
う~んアンニュイな作品ですなw
アングスト=不安と題名ですが、個人的には
不快=Discomfort、yucky
俯瞰=Bird's-eye view、Overlook
の方がしっくりくるかな。
いろんなシリアルキラー物の作品がありますが、個人的にはどれも割りと合わないし、しっくり来ない。でも、そのしっくり来ない部分を理解しようとして、その先を見ようと踏み込むとかなり危ない作品なのかも。その先にある触れてはいけない感性の部分で上映禁止となったなら頷けます。
密かに話題になってる作品ですが、個人的にはあんまりお勧めは出来ません。
でも、変な映画が好きな人には押さえておかなければいけない作品かと思いますw
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