劇場公開日 2021年4月9日

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ハウス・イン・ザ・フィールズのレビュー・感想・評価

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4.5秋が区切りなんだ。

2024年6月16日
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マサシ

3.5【モロッコの山奥に暮らす”自由の民”アマズイーグ族の、アトラス山脈の壮大な自然の中、変わらぬ生活を描いた静なドキュメンタリー作品。】

2023年2月2日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー ご存じの通り、モロッコは男尊女卑思想が残っている国である。だが、世界から絶賛された「モロッコ 彼女達の朝」で描かれれた通り、女性達は逞しく暮らしている。(だが、今作はモロッコ国内では上映禁止)
  今作は、モロッコの山奥に暮らす”自由の民”アマズィーグ族(一般的には、”ベルベル”と称されるが、今作のフライヤーを見ると、それは他称であり、蔑称であると記載されている。知らなかった・・。)の若き姉妹が、自然の中で生きる姿。そして、姉が見知らぬ男性との結婚を迎えるに当たり
”結婚するのは怖いけれど、それが義務だから・・。”と言い、結婚式に臨む姿と、姉が居なくなることに寂しさを感じている妹の姿が、静やかに描かれている。-

◆感想

・今作で映し出される、アマズィーグ族の民の表情が男女問わず、穏やかである事に好感を覚える。もしかしたら、諦観の念も入っているのかもしれない。

・結婚に臨む、姉の不安感と共に語られる未来への希望。そして、実際の結婚式で花嫁は綺麗に着飾り、女性達も美しい装いで、若き二人を祝うシーンも良い。

<今作は、ドラマティックな要素を極力排して、描かれたアマズィーグ族の姉妹を中心に、彼らの大自然と共に生きる姿が、鮮やかに描かれている。
 モロッコの大都会であるカサブランカなどの喧騒は、この映画には一切出ない。
 只、只管に大自然の中で生きるアマズィーグ族の人々の姿が、過剰な演出無く描かれている。
 今作の監督、タラ・ハディドさんは、7年にわたって現地に通い、姉妹たちと寝食を共にし、信頼を得て今作を完成させたそうである。
 派手さはないが、少数民族であるアマズィーグ族の生き方を美しく捉えたドキュメンタリーであると思う。>

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NOBU

3.5家族が語るパートをはさみつつ 説明のナレーションもなく 基本は映像...

2021年6月12日
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鑑賞方法:映画館

家族が語るパートをはさみつつ
説明のナレーションもなく
基本は映像+自然音だけで進んでいく
写真集をパラパラと
めくっていくようなイメージの映画

遠い国の全く異なる民族なのに
村人の歌う歌が
懐かしく感じて不思議

今の時代にも
それが義務だからと言って
一度も会ったこととない人と
結婚する人がいるんですね

ラストの結婚式は
村人総出のお祭り
太鼓の音で血が騒ぎ
盛り上がるのは万国共通のこと
花嫁の衣装とペイントが神秘的

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xxminaxx

なんだ、その歌は

2021年5月19日
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鑑賞方法:映画館
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デブリ

3.0優しいね。

2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「結婚するのが義務だから」
お姉ちゃんのこの言葉が、胸にズンッと響きましたわ。
産まれてきた場所、育つ環境で、こうも生き方が変わってしまう。

ただ、そこに不満を感じず、幸せを感じられれば良いのだよね…。

風景、自然とともに慣習に習って、素直に育った姉妹。

なんだか優しかった。

周りが変化を強制する必要はないのだ。

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hkr21

3.5静かな少女の眼差しが印象的

2021年4月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

姉が結婚して離れる寂しさと、外の世界への関心。
まだ世界が狭い少女のドキュメンタリー。

男性が民族楽器を奏でながら歌うファーストシーン、遠くから聞こえて来る祈りの時を知らせる声、ここでイスラム文化である事が印象付けられる。
慎ましく美しいイスラム文化を感じる暮らしぶりに、宗教は国を越えるんだと実感する。
実際に共通する言葉もチラホラ聞こえて来るし、食文化も似ている様に見えた。
姉が結婚し遠くに行く、静かに訴える少女のナレーションがいっそう寂しさを感じさせる。

一方で盛大に行われる結婚式。
地域の1番の楽しみなのだろう、鮮やかな衣装と歌や踊りが賑やかで静かな暮らしと対象的だった。
しかし、受け継がれる儀式や祭典、地域の誰もが芸達者なのが驚きだ。

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パプリカ

3.0製作者が対象に溶け込んだ功績

2021年4月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

監督が5年生活を共にして収めた映像作品。
純粋なルポルタージュではないと監督もいっているとおりに、記録映画としてのみでなく、適度な演出を散りばめ一つの家族、一つの姉妹の事実やイベントを通して、民族の過去、今、未来を描いてます。

ストーリーは作り物ではないです。
演出のためのカットはあります。
ですが、それは素人が演じてるのではなく、ただカメラの前でも真っ直ぐな等身大のホントの気持ちを言葉にできるようになっているにすぎません。
5年間(監督インタビューでは7年と書いてあったけど)に築いたであろう人間関係、信頼関係がもたらした結果でしょう。あっぱれです。
日常の一コマを映像作品として昇華させたと言ってよいでしょう。

今年観た「ミッドナイト・ファミリー」も似たようなアプローチでした。ドキュメントの対象者にどれだけ素になってもらえるか?が重要ですね。
密着ドキュメントと生活を共にした仲間とでは、見せる表情も言葉も変わるのでしょう。

初めてみる文字、初めてみる慣習。文化。
どれも驚きとともに興味深く観ました。
クライマックスの変わらぬ儀式に民族の奥深さを、妹の悩みや発言に時代を感じます。

エンタメを期待せずに、綺麗な面白い記録映画としてよく出来ているのではないでしょうか?

良作です。

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バリカタ

3.0この字は何語?

2021年4月14日
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ドキュメンタリなのか?ぼっーと観てると心地よい良い眠りの世界へ誘う。
ベルベルっぽい音楽や舞踏だけど、ちょっと違う。親戚みたい近い文化があるのだろう。
文化、価値観のあり方に地方の閉塞感を感じます。知らない方が幸せなのか、それも真実。

三時間ぐらい流して、ぐっすり寝たい、

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Oyster Boy

4.0圧巻の結婚式

2021年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーとのことだが、「ドキュ・フィクション」と言って良いだろう。
ノンフィクションであるが、登場人物はカメラとしっかり正対しており、対象をカメラが追いかけ回すわけではない。

アトラス山脈の山あいの地なのか、山の上は荒涼としていても、住居のまわりは緑豊かで、目を楽しませてくれる。
春になれば、世界が色づき、太陽は蘇り、空気は澄みわたる。
そこで人々は、草を刈り、木の実を食べ、牛や犬と暮らしている。
少女ハディージャは、「風や川の歌」を聴き、崖に座って空想にふけるのだ。

そういう地域色豊かな美しい映像に満ちている作品で、それ自体が一つのテーマと言っていいが、もう一つ「姉の結婚」というテーマがある。

家父長制によって、“男女同等”の「国王令」にもかかわらず、娘の将来は親によって決められる。
一見、悲劇の物語のようだが、必ずしも“女たちが虐げられている”わけではない。
19歳の姉ファーティマは、「女になるのは怖い」とはいえ、結婚して田舎を出て、都会のカサブランカで仕事をすることに期待を持っている芯の強い女だ。
ひとりぼっちで残されてしまい、「姉は私を忘れる」と嘆く妹ハディージャ。しかし父親は、成績が良いハディージャを学校に行かせる。夢の“弁護士”の道が閉ざされているわけではない。

長尺を割いたクライマックスの結婚式は、圧巻である。ここは映画館のスクリーンで楽しみたい。
男も歌い、女も歌い、奇声も上げる。すごい高音だ。ダンスもする。
何よりスゴいのは、女たちの衣装である。それだけで、“目の滋養”になるほどだ。
迫力ある映像に、感動した。

決して、姉妹の物語だけではない。予告編は、すべての重要ポイントを的確に凝縮して映している。
エスニック文化好きな人向きの作品と言えるだろう。
ちなみに、変なペイントをした粗末な3弦楽器を奏でて歌うオッサンも3回出てくるが、こちらも必見である。

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Imperator