劇場公開日 2020年6月12日

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「イーライ・ロスと聞いて」ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5イーライ・ロスと聞いて

2021年12月16日
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あのイーライ・ロスが製作か・・・
痛い!グロい!気持ち悪い!
あの三拍子揃った名作、「ホステル」を一瞬で想像してしまった。
何も知らない若者が入ったお化け屋敷が・・・なんて設定を聞いただけでもグロさ満点だろうと。同じ先入観で観た人も少なからずいるのではないかと思うが、本作はそんな汚れた期待を大いに外した真面目なホラー作品であった。ある程度殺害シーンの迫力はあるが、画面を暗転させる等で全面に押し出す印象は受けず、よく描かれるセックスやドラッグに明け暮れたアホな若者像も控えめにし、代わりに主人公のバックボーンに尺を使うことで終盤はかなり感情移入して鑑賞していた。

だがこの手の作品にはもう少し点火剤となるスプラッタが必要な気もする。スプラッタにしても、純粋なホラーにしても、イマイチハネる部分が無かった。とはいえ物語の構成は面白く、上手く行けば続編等も製作できる様な構成である。

また近年、「13日の金曜日」のジェイソンよろしく、明らかに殺人鬼の様相を纏った物ではなく、動物やピエロ等の街なかでも目にするようなお面で人を軽快に殺していくシーンがあるホラーが多い気がする。それになってからか、そういった日常の物にも恐怖を抱いてしまう。怖い時代になったものだ。

Mina