ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジのレビュー・感想・評価
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コミックと映像の表現バランス
前作ヴェノム(2018)の続編。
監督はアンディ・サーキス。
個人的には前作ほどのインパクトは感じられなかった。
もちろんCGとはいえ、カーネイジはグロテスクでそれなりに迫力はあった。
ただ、戦闘シーンはごちゃごちゃして観づらいし、クレタス及びカーネイジの残虐性が今ひとつ分かりづらく、クレタスが殺人者になるまでの過程をアニメ化したのが良く言えばかわいいが、悪く言えば描写が鈍重になった感じがする。
コミックの実写化だし、ヴェノムの作品性としてデッドプールのようなコメディ路線を狙っているのならもちろん大歓迎だしそれに越したことはないが、それなら下手に人種やLGBT問題に対するマイノリティを美的に肯定するセリフをヴェノムに言わせるのは、脚本的には間違ってると思うし、キャラクターとしてはデッドプールほど確立されてない。
おそらくデッドプールならあの場面では少なくとも
「別に黒人はどうでもいいが、おれはゲイには興味はねえ」
と吐き捨てるはずだと思う。
そういう意味でのシンビオートの無機質な残虐性と人間エディとのギャップをどこまで描けるかに期待したい。
そして、言うまでもないが、エンドクレジットでのスパイダーマン及びMCUへの加入によるマルチバース化の展開は当然期待度MAXでもある。
ノリと勢いの1時間半
エディが凶悪犯罪を起こした死刑囚に取材をしたところ挑発されて噛みつかれて新たなヴェノムがその死刑囚に宿り大暴れする話。
エンドロール除いたらたぶん1時間半もないので、テンポがすごく良い。全体的に「敵が暴れる→エディとヴェノムがイチャイチャする→敵が暴れる→イチャイチャ...」って感じ。
ただ展開が速いが故に雑っちゃ雑。冒頭気づいたらすぐキャサディに会ってるし、エディとヴェノムの仲直りもヌルッとしてるし、アンなんてエディと別れた数分後にはもう敵に捕まってるし。1番は、カーネイジのネット使う能力が異常に高すぎて、すぐに恋人の居場所わかるっていう。あそこでだいぶ話ショートカットできてる。
ごちゃごちゃ考えてるうちにすぐ次のシーンに行ってるぐらいのテンポだから、ずっと「ヤッターーーー!!!」って思って見てれば良いと思う。キャサディが最後に言ってるジャーナリズムがなんちゃらみたいなこと言ってるの(割と言ってることは分からなくもなかった)を全く真に受けずあっさり食べちゃうから、こっちもそのノリで見るのが正解なんだろうな。
以下個人的に好きだったところ↓
・ヴェノムとカーネイジの対比みたいなのが面白かった。ヴェノムがぐずってエディの家めちゃくちゃにするシーンで、それはちょっとやりすぎじゃないかヴェノム。。って思ってたら、次にカーネイジが暴れるシーン桁違いで頭ぶっ飛んだ。ヴェノム全然可愛いもんだった。
・カーネイジの登場シーン。暗闇から人ぶっ飛んでくる→カーネイジの手が映る→じっくり暗闇映す→大迫力で出てくる、この流れテンプレっちゃテンプレだけど綺麗だった。
・ヴェノム家出して、LGBTQっぽい人達が集まったハロウィンの集会で演説するシーン。完全にマイノリティの権利向上のための集会演説になってて笑った。英語でもそう言ってるかは分からなかったけど「カミングアウトしたんだ!」とか言っててるし。ヴェノム、その界隈の象徴になってええんか?(笑)
ブロックの性格がどうにも一貫性がなくって作り物っぽい
うだつの上がらない割に自己評価高めな人間が能力の高い存在と同居しながら現実での評価が上がるってのは「なろう」でよく見るなあ、と。
主人公が共感できない性格で何をやりたいのかよりもやりたくないことの表現ばかりで、どうにもストーリーのために作られたって言う感じ。結局のところ主人公が全部解決したようになってるけど、元々の原因も主人公のせいだし、もっと言えば誰との約束も守ってないのが理由だし、主人公が偏見の記事書いてたのがそもそも発端。シリアルキラーの犠牲者よりも脱走からの犠牲者の方が多いでしょ。
敵側のキャラクターはレクターのオマージュかな。知的で大胆でありながら繊細で傷つきやすいめんどくさい性格。対するブロックは子供じみて短絡的。主要キャラの対比としてはわかりやすいが魅力的かというとうーん。どちらかと言うとヴェノム含めて敵側の一貫性のある行動の方に共感した。
そうだ、結婚式に行こう‼
前作でエディに寄生したヴェノム。細かな衝突を繰り返しながらもそれりな暮らしを送っていたが、記者であるエディが取材したシリアルキラーが、あるきっかけで残虐な怪物、カーネイジとなってしまい…といった物語。
前作同様、コミカルさを交えながら、ちょっと(どころではないか。。)ヤバいヴェノムの暴走とそれに苦労するエディの生活模様を見せていく。ヴェノムさん、ただ強いだけじゃなくって、並外れた記憶力と絵の才能もあったんですね。
連続殺人の容疑で収監されていた男に指を噛まれたエディ。
その血を吸われたことにより、男はカーネイジと変身して脱獄。それを止めようと、エディ&ヴェノムコンビ(⁉)の激しい闘いが始まっていく。
マーベル映画としては珍しく、90分強でサクッと観れる作品。
それは大変ありがたいが、序盤からテンポが良すぎるのと、見所のバトルシーンもとにかくポンポンとスピーディーに進んで行くので、ちょっとグチャグチャっとした印象。
そんな中でも、教会の鐘の音が鳴り…「直接対決といこうか」の下りは少しゾクッとしたが…え、もうおしまい!?ダンの活躍なんかはカッコ良かったけど。
そんなこんなでしたが、2時間20分とか普通にやるようになったマーベル作品たちの中で、駆け足な印象は受けたが、比較的短めの時間で観れるSF大作ということで良かった。
相変わらずのコミカルさ
キモカワ系
こんなカーネイジが見たかった
前作『ヴェノム』のラストで登場した殺人鬼クレタス・キャサディが、エディ・ブロックから奪い取ったシンビオートの一部を体内に取り込み、死刑執行の際に最強最悪の怪物カーネイジとなって多数の死者を出しながら脱獄し、かつて引き離された最愛の女性フランシス・バリソン/シュリークをレイヴンクロフトから奪還の上、丘の上の教会に向かう。ここで2人が恨みを持つ3人(エディ、ヴェノム、及びかつてシュリークを捕らえ銃で撃ち殺そうとした刑事パトリック・マリガン)を生贄に捧げつつ結婚をしようとする。
一方のエディとヴェノムは仲違いをして別々の道を歩み始めたが、クレタス脱獄の報を聞き、再び力を合わせて協会に向かう。嵐の中、ヴェノムとカーネイジの宿命の対決が始まる。
まあ、先に正直に言ってしまうと、カーネイジほどの怪物をせっかく出しながらここで退場はちょっともったいない気がした。できればやっぱりカーネイジにはスパイディとヴェノムが協力して立ち向かうところが見たい。
とはいえ、ヴェノムのあるところカーネイジあり、なのは当然といえば当然で、わざわざカーネイジの登場を引き伸ばして別のヴィランを出すのも変な話なので、大歓迎ではある。
肝心のカーネイジの暴虐ぶりは十分に描かれているし、尺の関係で少し物足りなさがあるとはいえ、やりすぎると単なる気分の悪いグロテスク映画になってしまいかねないので、ファミリー層狙いのSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)としてはこれくらいで上出来かとは思う。
ところでこのシリーズ、もう他のシンビオートは全部回収済みだっけ。今回トキシンの登場は示唆されたけど。
あとはまあ、次こそスパイディとの絡みになるのかな。こちらも当然の流れではあるけれども、期待して待つ。
んー。
スパイダーマン??
バランス良し
エディとヴェノムを見守り隊
正直前作をあまり覚えていない状態だったのですが、それでも問題なく楽しめました。
エディとヴェノムがわちゃわちゃしているのをニヤニヤしながら見守る作品です笑
前作よりもコミカルなセリフが多かったんじゃないかと思います。
ヴェノムもかわいらしさがアップ。見た目とのギャップがたまらない。
なんやかんやでエディといいコンビしてて微笑ましかった。2人の似たもの同士な感じがとても好きです。
特に好きだったのはヴェノムがマイクパフォーマンス後につぶやいたセリフ。キュンとしちゃいました。
ストーリー展開としては、少し物足りなさを感じてしまいました。展開自体はストレートなのに、ツギハギ感があるというか…。
前作の記憶が曖昧なせいもあるかと思いますが、クレタス達の説明や、既存のキャラクターも含めて深掘りする描写がもう少し欲しかったです。特にクレタスは最後のセリフが印象的だったので、それに説得力を与えるような描写がもっとあれば…!
カーネイジはとても格好よくて、迫力満点でした。
ウディハレルソンは流石の演技。表情や喋り方に惹きつけられました。
アンとダンもちょっと活躍するのが好きでした。
そして、注目すべきはエンドロールの途中で挟まるあの映像ですよ!私は観た時、本作の内容が吹っ飛びました笑
今後も楽しみです。
ヴェノムは中村獅童
期待していた程ではありませんでしたが楽しめました。
シャンチーは結局観に行く気にならず、エターナルズは上映時間が長いために時間が合わなくて観に行けず、その他観たかった作品は近くの映画に来なかったもので、久々に劇場で観た作品なんですが…期待し過ぎてしまったせいか、残念か思っていた程ではなかったです。
主演はトム・ハーディーさん、ヴィランとしてウディ・ハレルソンさんとナオミ・ハリスさんとキャストとしては申し分無いのですが、何となく物足りない作品でした。
先ずは展開が予想通り過ぎて、全て先が読めてしまうのが、個人的には微妙でした。
少し捻りが欲しかったですね。
こういった作品なので物語に深みを求めているわけではありませんが、その点に関しては頑張っていたと思います。
だからと言って、それがクレタスやカーネイジ、フランシスに魅力に繋がっていなかったように感じました。
クレタスやフランシスに感情移入出来たら、もう少し楽しめたとような気がするだけに、この点は残念でしたね。
あとCGを多用したアクションシーンもちょっと飽きる感じではありましたね。
子供も観れるようにという配慮からだと思いますが、グロゴア描写も無いに等しかったのも残念でしたし、終盤のバトルももう少し熱い展開に出来たら、もっと面白くなっていたと思います。
加えて、前作でも感じた事ですが、ヴェノムって
人間に比べれば確かに強いんですが、同族の中では正直あまり強くないというより、かなり弱いような感じですね。
弱いのは良いんですが、もう少し恰好良いところも見せて欲しいですよね。
加えて書かせて頂くと、決して強くないヴェノム がエディと力を合わせて、どう乗り切っていくかがこの作品の一番大切なところだと思うんですが、それを活かしきれていなかったのもマイナス要因だったような気がします。
と不満を書き連ねてしまいましたが、決して面白くなかったわけではないんですよね。
バイクもグレードアップしてましたし(笑)エディとヴェノム の掛け合いは相変わらず笑えますし、エンターテイメントとして十分楽しめる作品に仕上がっていたと思いますよ。
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