「第1作を凌ぐ面白さ」ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ 悶さんの映画レビュー(感想・評価)
第1作を凌ぐ面白さ
【鑑賞のきっかけ】
それは、第1作でヴェノムがお気に入りキャラになってしまったから。
劇場鑑賞は逃したけれど、動画配信で鑑賞しました。
【率直な感想】
題名のヴェノムに続く言葉「Let There Be Carnage」って、日本語に訳しづらいですよね。
あのビートルズの名曲「Let it be」も日本語訳が難しい。
そんな訳で、日本版の題名も英語そのままになったのかもしれません。
そこで、ネットで調べてみると、直訳だと「虐殺があるままにしておけ」だそうですが、「虐殺」は普通あってほしくないものなので、意訳すると、「虐殺が起きてもしょうがないよ」→「だって、今回の敵はヴェノムよりも凶悪なんだからさ」という皮肉まじりのものになっているようです。
今回の敵の姿は、作品紹介の写真にもあるとおり、ヴェノムの赤色版らしいということが分かります。
因みに、よく見ると、写真の両端に、縦書きで「俺たちより 最悪」とあり、先ほどの意訳と一致することが分かります。
そして、実際に鑑賞してみると。
この赤色ヴェノムは、死刑に値する連続殺人鬼の男性に寄生してしまいます。
エディは、善人なので、ヴェノムには、悪人以外食べないこと、と諭しているけど、凶悪犯に寄生したなら、それは、「虐殺が起きてもしょうがない」になりますよね。
実際、この赤色ヴェノムの凶暴さが今回の作品のみどころです。
一方、エディとヴェノムの掛け合い漫才的なやりとりは健在で、このユーモア感も、このシリーズのお気に入りな部分です。
後半の対決シーンは、本当に見応えがありました。
【全体評価】
普通、第2作は、第1作より見劣りするというパターンが多いけど、本作品は違いました。
第1作より、遙かに面白く、大満足です。
あと、最後に。
エンド・ロール中に挟み込まれる、次作を予見するシーン。
次作に大きな期待を寄せてしまうものになっていました。