タイムリミット 見知らぬ影のレビュー・感想・評価
全3件を表示
恐怖映画の傑作
車に爆弾を仕掛けて脅迫するサスペンスではキアヌ・リーブスの「スピード(1994)」が面白かったが本作は異常なまでの犯人の卑劣さに唖然とする凄まじい映画、逃げ場のない緊張感の連続に観客は耐えられるだろうか・・・。
読めない敵の怖さといったらサイコ・サスペンスの巨匠ヒッチコックが思い浮かぶが、計算された冷徹さでは流石ドイツ人と言ったら語弊があるが脚本・監督のクリスチャン・アルバートさんは常人では無い気がする。
感心するのは謎の脅迫者の設定、子供を巻き込むのは卑劣な手法だが、本来は妻が学校に送ってゆく予定だったのだから偶然という設定だし、息子の怪我も故意ではない、金目当てに思わせて義のある復讐犯にする緻密な計算が伺える。家族から警察まで全員理解の無い敵のような追い詰め方も卑劣だが怖がらせ方としては群を抜いている。
犯人は爆弾のプロかと思わせて、爆弾は地雷もどき、作り方はネットに載っているという頼りない爆弾処理班の女隊長の説明も怖い、頭の良い観客なら座席と天井につっかえ棒をあてれば難なく回避できるだろうと思ったからか別の爆弾まで仕込んでいた。
単なる恐怖映画に思わせて都市開発の闇を暴く社会派ドラマの要素も織り込んだ、悪意は無くとも未必の故意、よくいる大企業の管理職像も生々しい。あれけ酷い仕打ちの妻を笑顔で迎える主人公、寛容なのか鈍感なのか、自覚が無くともどこかで他人を傷つけているかもしれない現代人への警鐘のようにも思える、実は深い映画なのかもしれませんね。
お金より愛
終始作品に集中できる良い作品でした。
娘の命をかえりみない父想いの行動には感動しました。
やはりお金も大事だがお金や名誉よりも愛が大事だと感じさせてくれる作品でした。
今年1番良かった作品です。
全3件を表示