劇場公開日 2020年6月26日

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「ローワン・アトキンソン似の警部はやることがジョニー・イングリッシュ並み」タイムリミット 見知らぬ影 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 ローワン・アトキンソン似の警部はやることがジョニー・イングリッシュ並み

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ドキドキ

 非協力の原則とは何なのかよくわからなかったけど、面白かった。娘ヨセフィーヌ、息子マリウスも性格の違いはあれど、家族を愛する気持ちは同じ。パパとママに離婚なんてしてもらいたくなかった点は同じなのだ。特にヨセフィーヌが爆弾の仕掛けられていない後部座席から自ら助手席へと移動したところ。「私と一緒にいればパパは撃たれない!」涙ちょちょぎれ。

 爆発処理班ピアがまたカッコいい。バカの警部とは対照的で家族が置かれた状況をすぐさま察知する。防護服で登場したときは、冒頭の飛行機で性的アピールしてきたココちゃんかと思ったんだけど、まったくハズレてた。そういや、あれは単に愛妻家をアピールするためだけのエピソードだったのか?

 爆弾は地雷と同じ仕組みで一旦圧がかかるとスイッチが入ってしまう。しかも遠隔操作で爆発させることも出来る。犯人の巧みな脅迫はかなり計算されつくされたもの。カールの妻の口座から現金を引き出して送金する意味もわからなかったが、これが妻への復讐と思わせる伏線にもなっていて、バカの警部を助長する罠だった。

 携帯の電波が遮断されるというテクニック!オープンスペースでそんなことが実際に出来るの?などと、ちょっとビックリ。まぁ、終盤はあり得ないくらい手の込んだ騙し合い。やっぱり人間、落ちるところまで落ちないと素直になれないよなぁ・・・お見事。

kossy