「物語だけど…」タイムリミット 見知らぬ影 R41さんの映画レビュー(感想・評価)
物語だけど…
良かった点は、事件が解決したことと、その根源だった会社の方針に対し最終的に会社が破綻する事になったこと、主人公が初めて自分の責任を認めたこと、そして家族が一つになったこと。
主人公の周囲の環境設定はよく出来ているが、警察が間抜けていることでなければこの物語は成立しない。
犯人の動機もごく一般的で、自分の身より子供の将来のお金のためにしていることで、彼の動機と行動に不満はない。
問題が主人公だ。
しかし、映画そのものはシリアスで緊張感が最後まで続き気が抜けない。
物語は主人公が良かれと思ったことすべてが裏目に出てしまうことから始まるが、子どもたちを乗せたことが最悪の悪夢を招く。
車に仕掛けられた爆弾… この時点で一度映画を消した。つまらなくなるのが必至だからだ。結局は、見てしまったのだが…
物語が進行しなければならない要因に、主人公が犯人に従うということになるが、この主人公はいったいどこまでバカなの? まるで洗脳されたかのように正しい答えを出せずに犯人の指示に従う。
そしてこの主人公の絶体絶命の危機を知りつつも、どうしても彼の行動に共感できない。
ここが最大のポイントだ。
冷静さのかけらもないまま無心で犯人の言うことに従う。
警察に犯人の電話を渡さなかったことは、どんな被害者でもありえない行動だ。
物語というのか、主人公の行動はどこまで行っても共感できず、お前はバカなのと言いたくなる。
物語で主人公に共感できないのは致命的だと思うのだが…
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