劇場公開日 2020年7月3日

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「恋のわらしべ長者的な話」レイニーデイ・イン・ニューヨーク mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0恋のわらしべ長者的な話

2025年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

久々のウディ・アレン。面白かった。

2018年の映画で、アレンの養女性的虐待疑惑と「Me Too運動」の影響で、米国は上映中止に。米国以外で公開された。で今回はリバイバル上映で。

今回は、「恋のわらしべ長者」的な話。ティモシー・シャラメとエル・ファニングのカップルがニューヨークに来てすれ違いながらお互いそれぞれいろんな人との出会いがあり、お互いの考えが変わってゆく。そして翌日は…。

人物造形が今までのウディ・アレン映画に出てきたキャラクターで、ウディ・アレン節を楽しんだ。

ラストはそう来たか~と思った。唐突と思えるようなラスト。でもしっかり計算されていて違和感がない。脚本とキャスティングと演出の妙。

映像が素晴らしいと思ったら、撮影監督は、ヴィットリオ・ストラーロ。今回はデジタル撮影だった。フィルムにこだわるウディ・アレンを説得したとか。でもフィルムのような暖かい素晴らしい映像だった。ウディ・アレンの映画は撮影監督の力がかなり重要。いい撮影監督だと逆説的だけどウディ・アレンの世界に没頭できる(逆説的でもなく当たり前か)。

ウディ・アレン作品の中では、上の下か、中の上ぐらい。

ウディ・アレンの新作が見たい。

mac-in