「白人至上主義者ウディ・アレン。」レイニーデイ・イン・ニューヨーク bashibaさんの映画レビュー(感想・評価)
白人至上主義者ウディ・アレン。
私はこれまで約20本程度のウディ・アレンの映画を観てきましたが、(「アニー・ホール」以降の映画です)その中で、黒人俳優、アジア系俳優が登場したのを観たことがありません。全員が、年齢の差こそあれ、もれなく白人でした。この事実はアレン本人のこだわりであったのかもしれません。まさか、アレン本人が人種差別主義者というではあるまいと思いますが・・・。貧相な体格のユダヤ人のアレンが筋骨隆々たる黒人男性にある種の恐怖感を抱いていることは容易に想像できることですが、それにしてもさすがに今回は私は大いなる違和感を抱きました。なぜ、ここまでアレンは有色人種を排除するのでしょうか。現代のニューヨークが舞台であるならば、白人に拘るのは不自然です。
ウディ・アレンの映画の面白さはニューヨークに住んでいるユダヤ人にしかわからない、とよく云われますが、勉強のつもりでアレンの映画を観続けてきた私にとってはもう、理解できなくて結構です。忍耐にも限界があります。全然、面白くないのです。全く、笑えないのです。上辺だけのスノビズムにはもう、うんざりです。文学、絵画、映画、哲学、それらの知識が全て付け焼き刃なのです。この人、今までの人生から何も学んでいません。ひとつ、私はウディ・アレンに訊いてみたいことがあります。
「あなた、今まで生きてきて虚しくはないですか」
最後になりますが、人生の終わりに辿り着いたウディ・アレンの人生の伴侶が韓国系女性というのは大いに笑える話であります。
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