「ウディ・アレンの基本はこんな感じなのかな」レイニーデイ・イン・ニューヨーク Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ウディ・アレンの基本はこんな感じなのかな
面白いほど内容がないの。主人公とヒロインが別々に行動して色んなことに巻き込まれてくっていうのが基本。
それでも面白いのは、まず台詞が凄いんだよね。ずっと気の利いたことを話してんの。
最初の大学でのやり取りもすごくて、観光のことだけ考えてる主人公と取材のことだけ考えてるヒロインが、会話でうまくすれ違うの。
あとリッチなニューヨークの映し方。それで観ちゃう。
主人公の素性をすぐに明かさないのもいい。「どういう人なんだろ?」と思うしね。ヒロインが巻き込まれるトラブルも面白い。
ヒロインは「お馬鹿なブロンド美人」設定だったけど、この設定は今も使うのOKなのかな。
バーでピアノ弾いてるとヒロインが画面の端から「ぬっ」と現れるのね。ラストシーンもそう。
《マジック・イン・ムーンライト》でもエマ・ストーンがそんな感じで出てきたから、こういう出し方好きなんだな。
お洒落に語るっていうのが、ウディ・アレンの基本なのかなって気がしたよ。
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