「男の脆さと女の強さ。どこか詩的な世界観。」レイニーデイ・イン・ニューヨーク 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
男の脆さと女の強さ。どこか詩的な世界観。
【賛否両論チェック】
賛:まるで純文学のような雰囲気の中で、同じ過ちを繰り返す男性の弱さや、傷ついてもたくましく生きる女性の強さに、思わず考えさせられてしまう。
否:どこか詩的な独特の世界観は、かなり好き嫌いが分かれそう。物語も超ご都合主義の中、非常に淡々と進んでいくので、惹かれないと眠くなってしまうこと請け合い。
ウディ・アレン監督特有の、どこか詩的というか文学的な雰囲気の中で、男女の恋愛の機微が淡々と描かれていく様に、まずは好みが大きく分かれそうなところです。
そんな世界観を通して、何度過ちを犯しても、結局同じ轍を進んでしまう男の脆さや浅ましさ、そして逆に失意に傷ついても、しっかりと新しい道へと歩いていく女性の強さやたくましさが、如実に伝わってくる気がします。
良くも悪くも、ひとえに作風への好き嫌いで評価が大きく変わってくるような、そんな作品といえるかも知れません。
コメントする