「お洒落な恋愛映画だけど、ちゃんと芯は通ってる」レイニーデイ・イン・ニューヨーク キリンさんさんの映画レビュー(感想・評価)
お洒落な恋愛映画だけど、ちゃんと芯は通ってる
ウッディアレンらしいテンポのよい展開の作品。アシュレーのお茶目な体験が作品の表面を彩っていたけど、本筋は「ギャツビーの成長」で
「自分の価値観を押しつけがちな親との確執から人生を見失っていた20代が、あることをきっかけに確執が氷解して、新しい人生を再び探し始める」
という筋がしっかり通っており、決して軽薄な恋愛映画ではなかった。
ギャツビーがNYを離れた大きな理由が母親との確執なので、母親のまさかのカミングアウトに対して彼が母親を人として理解し直したことが、再びNYに残る最大の理由になったのだろう。
最後は「そっちに行くの?」笑と思ったけど、決してそれだけを目的にNYに残ったわけじゃなくて、むしろ彼の再出発の象徴では?
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