劇場公開日 2021年10月1日

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護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価

全350件中、41~60件目を表示

3.5「護られなかった者」としての「おかえりモネ」

2023年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いろんなことを考えてしまう映画だった。
この映画のテーマはなんだったのだろう。
原作は読んでいないのだが、映画自体の内容が、
いい意味でも悪い意味でも、あまりにも散逸していて、まとめることができない。

(ここからはどーでもいいこと)
ところで、つい最近、思ったことだけど・・・
実名を晒していると、その内容はとんでもないほどつまらないのに
「共感」の数は多くなるみたい。なんで?
ここに、その「いや〜〜〜〜〜〜〜〜な」例を挙げようと思うけど、
それをしてしまったら、コンプライアンス違反とでも言われかねないのでやめておく。
でも、実名晒しいい気になってる連中のコメントさっぱり面白くない。www
(ここまでどーでもいいこと)

(それを踏まえ)
この映画について言えば、何をわかっているのかなぁ。
ここに住んでいるのかなぁ。
この生活を知っているなぁのか。
この映画の人々の感情をどこまで受けてめているのかぁ。
生活の場所、失くしたのかなぁ?

12年も過ぎて、時間が経って、
そんななかでコメント読むにつけ、
むちゃくちゃ、当事者的なトラウマという毒を吐きたくなる!
ほら、映画にもあったように、「当事者性」という名の優越的行為・・・笑

そんなことを考えながら見ていたら
「おかえりモネ」という言葉こそ評価に値する言葉と思えてきた。
だって、襖に書かれていたじゃん。「お帰りなさい」って。

自分が生きた生活の場に帰るモネ・・・じゃなかった幹ちゃん
陰鬱内省系的演技こそ「助演」にふさわしかったモネ・・・じゃなかった幹ちゃん
朝ドラはそうではなかったけど、こちらの映画では拍手をしてあげましょう。
震災テーマのドラマにもう一度帰還したモネ・・・じゃなかった幹ちゃん・・・じゃなかった清原果耶ちゃん・・・。

また他には「公務員いるいる的」な永山瑛太が秀逸でしたね。クセのある演技ができるようになったことに注目。

まぁ、それはいいとして
3.11は
あの幹ちゃんをここまで追い込んだんだし、
泰久にいちゃんにも「護るべきもの」に対する強迫観念を絶えず与え続けていた。
そして、それは笘篠にとっても同様にトレースできるもので、
二人の「護るべきもの」が最後にクロスしたということだったね(ただ、この展開はどうだろう。やや陳腐すぎないか?)。

この映画で象徴的なのは「枯れ果てた献花」だろう。
今、ここにあるのは、
どう頑張っても、どう思い起こそうとしても、どう繕ってみても
ただそこに残る「枯れ果てた献花」。

一方では、いろんな「事後施設」ができたことで、
国内外の「インバウンド」を呼び起こしかもしれないが、
それによって、この地は「同情汚染」に塗れてしまった。

他方、扶助の様相をめぐって
この地は「繋がり汚染」にも塗れてしまった。
寄り添いや絆という言葉はその背後にある人々の苦しみや哀しみに目を背けさせた。

幹ちゃんの狂気ってもしかすると、そんなことに抵抗する一つだったのかもしれない。
「枯れ果てた献花」
これが、幹ちゃんの「正しい狂気」を強く印象付けていた。

#この間、
『PLAN 75』を観たばかりだった。
立て続けに「倍賞姉妹」作品とはね。
「倍賞姉妹」が、高齢者問題や生活保障制度を考えていく齢に達したという訳だね。
ってあくまでも自分の年齢から見てだけどね。

#科学館が病院とは、文学館で演説とは・・・ロケ地探しが面白かったね。
って、これって伊坂幸太郎作品じゃなかったよね。。。

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critique_0102

3.5難しい社会問題を描く見応えのあるミステリー

2023年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

知的

護られなかった者たちへ
中山七里さん原作の小説を映画化した作品です。小説を数年前に読みました。読んだきっかけは、よく目にする作家さんだったこと、Kindle Unlimitedがキャンペーン中で無料で利用できたこと、というミーハーでチープなものです。ミステリーかと思い読み進めたら根深い社会問題も絡めてあり、引き込まれるように読んだ作品でした。その作品の映画化作品をアマプラで発見して鑑賞しました。どこまでもアマゾンにお世話になっています。
連続して発見された殺人の被害者はいずれも人格者。殺されるような理由が見当たらない。懸命の捜査によって見つかった共通項を辿っていくと浮かび上がってくる社会の不条理。言葉にするのは簡単なようで、実際に当事者にならないと表現できないであろうやるせなさ、いらだち、人との関りを佐藤健さんと清原果耶さんが演じています。若い俳優さんに詳しくないので、佐藤健さんは泥酔した前田敦子さんをお姫様抱っこしてた人という程度の認識しかありませんでした。今回初めて作品をみましたが、目力の強さを感じました。単に細く整えられた眉毛がそう思わせているのかもしれません。清原果耶さんも同じく初見でしたが、本格的な作品向きな雰囲気を感じます。作品を選んで出演して欲しいという勝手な期待を持ちました。
東北の震災について、生活保護などの実態については全く知りません。少しかかわったのは、家が全壊または半壊した人たちに支払われる補助金の実態でした。地域によっては被害があまりなかったにもかかわらず、すこし塀が壊れた程度でも半壊として申請してウン百万という補助金が支払われる構図がありました。あのような構図は正義感の強い公務員だとメンタルを病みかねないです。性善説だけではやっていけないけど、自分の心の中で後ろ指を指すような行動はしないように自戒します。そうしたことを思い起こさせてくれる作品でした。
社会問題に関心がある人におススメの作品です。

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ねりまっくま

4.5震災がベースだから

2023年5月13日
スマートフォンから投稿

悲しい

難しい

それを題材とした
事件物には賛否両論が
あると思いますが
私は観て色々考えさせられたし
皆さんに、観て欲しいと思った映画です。
言葉にならない、表現出来ない
深い悲しみに満ちた映画です。

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T-KAZU

4.0護られなかった者たちへ

2023年5月4日
スマートフォンから投稿

配信サービスでオススメされていたので見てみました。普段見ない役の佐藤健さんの演技が新鮮で良かったです。過去と現在が切り替わるシーンが少し見ずらかったのでこの評価です。作品自体嫌いではありませんが、なんとなく次は見ないかもしれません。

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みずいろ

4.0生活保護の実態を知り、 自分が普段何気にしている生活、仕事の あり...

2023年4月29日
iPhoneアプリから投稿

生活保護の実態を知り、
自分が普段何気にしている生活、仕事の
ありがたみを感じると同時に、
当たり前の日常を失った時の恐怖を感じる。

守るではなく護る。

健康で文化的な最低限度の成果。

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大地 語彙力はなし 適当に見返す用です

3.5天災の後にに語られない真実がある

2023年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

東日本大震災
阪神淡路大震災

被災後現地の悲惨さは言葉では語りきれない。
想像を絶する環境が待ち受ける。

犯罪(盗難、暴力、脅迫、レイプ等々)の横行
不衛生による二次災害
そんなところは一切報道されず
現地では別の意味での命懸けの生活がある。

早い復興を願うばかりだ。

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零式五二型

4.5ひとり、ひとり、

2023年4月18日
iPhoneアプリから投稿

事情がある。でも、そのひとりひとり全員を、救えない、全体最適は不可能…
無縁仏の墓を元に戻す…とてつもなく大変な作業をしていた市役所職員。彼は、全員は救えないと、言った。
登場するひとりひとりは、みんな正しい。
社会、経済、復興。
全てがワークして良い方向に向かうことの難しさを感じた。
清原果奈の演技を初めて見た。本当にそうした信念を。持った人物に感じた、すごい。

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トッキー

2.555点

2023年4月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

映画評価:55点

個人的な意見ですが、
ドキュメンタリー(リアル)以外で、
ファンタジーと現実の合間の様な設定は
あんまり好きではありません。

今回でいえば、
3.11をテーマにされているのでしょう。

もう少しイメージ付きにくい
架空の事件ではダメだったのでしょうか?

これを見て、
悲しい想いが込み上げる方も
いるのではないでしょうか?
私はただただ悲しくなりました。

内容もメッセージ性があるし、
被災者を弄んでいる訳ではないので、
良い作品なのかもしれない。

ですが、
この作品を楽しむ程、
私は強くないし、出来た人間ではない。

【2023.4.15観賞】

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まぁと@名作探検家

途中で見るの止めたわ

2023年4月15日
スマートフォンから投稿

途中まで見て違和感を感じ監督調べたら、嫌いな監督だった。
基本的に受け付けない監督、違う作品で痛い目見たのでもう見ないと思ってたけど、また見てしまった。
ちなみに生活支援のカウンターでプライバシー無さすぎて笑った。
演出より撮りやすくしたかったんだろうね。

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コロ助

3.5お役所がますます嫌いになった

2023年4月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

震災で辛い目にあったのに、生活保護申請でまた追い討ち。全てではないだろうが、職員の対応は事務的でマニュアル通りっぽくて好きになれない。
助かるはずだったのに亡くなってしまった、辛く悔しい感情が強く伝わってくる。ワルに見えて優しい佐藤健、物静かでも内に秘めた清原果耶、阿部寛も皆はまってた。

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olivia

3.5人災

2023年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

東日本大震災を起点にして、日本国内の貧困問題に切り込む作品。

生活保護、原理原則、声を挙げて、死んでいい人なんていない…
どれもまっとうな言い分。

「助けようとしてくれて、それを声に出してくれてありがとう」
このセリフはガツンと効いてしまった。
ちょっとした善意を持ち寄ることが公助なんだろうけど、
じゃあその”公”ってやつはちゃんと機能してるんですか?と。

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mar

4.5良かった

2023年2月12日
iPhoneアプリから投稿

原作より少し捻っているけど、余計と感じる人もいるだろうけど、これはこれでいいと思う。

ただ、犯行シーンの回想、あんなに髪の毛振り乱してたら、証拠残るでしょ…
あそこはヘアキャップとゴーグルとマスクしないと…

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そうたん

4.0痛く辛い

2023年2月6日
iPhoneアプリから投稿

この作品を映画にしたの凄いと思う。
災害に生活保護…
乗り切らないと生きていけない、でも乗り切りきれない
そうゆう事が本当にある
災害や貧困そして病気とか
この物語を観終わって考えさせられました
悲しすぎて辛すぎてそれが怒りや憎しみに変わってしまったカンちゃんも間違えているけれど
もう心が折れてしまってるいたのだろうなって思った。

出演者の演技素晴らしかった
日本人として観るべき作品だと思います。

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コアラ0413

4.0静かだけど確かな演技力

2023年1月23日
iPhoneアプリから投稿

佐藤健が良い。叫んだり、大声をあげたりするわけじゃないけど、確かな怒りを表情から感じられる。

善人と呼ばれた2人が投げつけた言葉には善人のかけらも感じられなくてちょっとびっくりした。

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おこげ

4.0圧巻の芝居。画面から伝わる熱量がすごい

2023年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

佐藤健、阿部寛、清原果耶、林遣都と演技派のオンパレード。
どいつもコイツもやっばいやっばい、すごい芝居。

分かってはいたけれども清原果耶の芝居は素晴らしい (そもそもそれが観たくて、見始めた)。
2002年産まれってことは、100%、これ撮影時、10代ですよね?
...バケモンだわ。

他では絶対に観られない佐藤健の殺意剥き出しの感じも、イイ。
るろうにとは違って、眼が46時中血走っている。
普通に阿部寛が雰囲気俳優かと思うくらい、霞む。
それくらい、上記2名がスゴイ。

話の内容はなかなかに切ない。
時系列を前後に弄るのは分かったから、せめて画面でもうちょっと一目で分かるよう
区別してほしい。

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モル

4.0護らなかった我々へ

2023年1月12日
iPhoneアプリから投稿

生活保護をテーマにしたミステリ

ストーリーの意外性というよりは現代社会の問題を提起する社会はミステリの一つですね。

生活保護は国に助けてもらうと考えるのではなく、自分たちが自分たちでみんなを支えている制度だと考えるべきだと思う。支えられるべき人が支えられないのであれば、僕らは安心して生活できない。なぜなら自分たちがいつ働けなくなるかわからないし、苦しい思いをするかわからない。みんなが安心して暮らすためには、必要な人は必ず生活保護を使うべきだ。何も恥じることはない。むしろ、支えるべき人を支えられないことこそが我々の恥である。

この映画の結末自体は個人的には好きではないし、ミステリでしかこういうものを映画として描けないのは少し残念でもあるが、人々に広く問題提起するためとしてはお勧めしたい作品ではある。

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夢見る電気羊

3.5原作と同じオチは使えない

2023年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

原作ではカンちゃんの正体でどんでん返しがあるのだけど、それは文字だけの小説だから使えた手法だったので映画ではどんでん返しを前提にはしていない。どんでん返しなど無くても作品になるとふんでの採用だったのだろう。
本作のテーマは生活保護だが、震災後の東北という状況を被せることで、問題点がより際立っている。本当に救済を必要としている人は生活保護が受けられず、不埒なものたちが生活保護を受けていく。その現実から目を晒さずに向き合っていく必要があるのだろう。

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佐ぶ

5.0絶大な佐藤健人気

2022年12月28日
iPhoneアプリから投稿

佐藤健人気がすごくて映画を観ないのにファンがパンフレットを購入したりしていて売り切れ状態。

作品はというと、最初から最後まで胸に響くような内容や演技で俳優陣も豪華で最後の最後までスクリーンに釘付けでした。

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run05

4.0佐藤健の凄まじい演技

2022年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

テーマは生活保護。東日本大震災は様々な人たちの生活を踏みにじっていった。それぞれ家族と離れてしまった佐藤健扮する利根泰久、倍賞美津子扮する遠島けい、清原果耶扮する円山幹子は他人ながら寄り添って生きていた。

佐藤健の演技が凄まじかったな。泥水に顔をつけられてもひるまず、歩く姿も常に何かしでかしそうな出で立ちで、犯罪者の雰囲気が良く出ていたよ。

これに阿部寛扮する出世を望まない苫篠刑事が執念深くからんでいく。林遣都扮する蓮田刑事は、役柄もありちょっとイメージ下がったな。

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重

3.0サプライズを狙ってるんだけど…

2022年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

邦画にクサい台詞や演技はありがちですが、ギリギリそうならない程度でした。大物役者たちの力でしょうね。

必要以上に家族ドラマを見せないで大事なシーンだけに収めてたのはよかったです。

全体を通したシナリオ的には普通でした。
犯人おびき寄せるのに顔割れてる阿部寛がいたらダメだろ。そういうあたりサスペンス性が薄かったです。
真犯人のオチも分かっちゃったし、色んな新事実が判明するんですが、イマイチドキドキせず。サプライズを狙ってるんだけど、スローなテンポのせいでスベってた感じです。

あと阿部寛の台詞は相変わらず聞き取りづらいです(笑)

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ジンクス