護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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難しい社会問題を描く見応えのあるミステリー
護られなかった者たちへ
中山七里さん原作の小説を映画化した作品です。小説を数年前に読みました。読んだきっかけは、よく目にする作家さんだったこと、Kindle Unlimitedがキャンペーン中で無料で利用できたこと、というミーハーでチープなものです。ミステリーかと思い読み進めたら根深い社会問題も絡めてあり、引き込まれるように読んだ作品でした。その作品の映画化作品をアマプラで発見して鑑賞しました。どこまでもアマゾンにお世話になっています。
連続して発見された殺人の被害者はいずれも人格者。殺されるような理由が見当たらない。懸命の捜査によって見つかった共通項を辿っていくと浮かび上がってくる社会の不条理。言葉にするのは簡単なようで、実際に当事者にならないと表現できないであろうやるせなさ、いらだち、人との関りを佐藤健さんと清原果耶さんが演じています。若い俳優さんに詳しくないので、佐藤健さんは泥酔した前田敦子さんをお姫様抱っこしてた人という程度の認識しかありませんでした。今回初めて作品をみましたが、目力の強さを感じました。単に細く整えられた眉毛がそう思わせているのかもしれません。清原果耶さんも同じく初見でしたが、本格的な作品向きな雰囲気を感じます。作品を選んで出演して欲しいという勝手な期待を持ちました。
東北の震災について、生活保護などの実態については全く知りません。少しかかわったのは、家が全壊または半壊した人たちに支払われる補助金の実態でした。地域によっては被害があまりなかったにもかかわらず、すこし塀が壊れた程度でも半壊として申請してウン百万という補助金が支払われる構図がありました。あのような構図は正義感の強い公務員だとメンタルを病みかねないです。性善説だけではやっていけないけど、自分の心の中で後ろ指を指すような行動はしないように自戒します。そうしたことを思い起こさせてくれる作品でした。
社会問題に関心がある人におススメの作品です。
護られなかった者たちへ
天災の後にに語られない真実がある
ひとり、ひとり、
55点
途中で見るの止めたわ
お役所がますます嫌いになった
震災で辛い目にあったのに、生活保護申請でまた追い討ち。全てではないだろうが、職員の対応は事務的でマニュアル通りっぽくて好きになれない。
助かるはずだったのに亡くなってしまった、辛く悔しい感情が強く伝わってくる。ワルに見えて優しい佐藤健、物静かでも内に秘めた清原果耶、阿部寛も皆はまってた。
人災
良かった
痛く辛い
圧巻の芝居。画面から伝わる熱量がすごい
護らなかった我々へ
生活保護をテーマにしたミステリ
ストーリーの意外性というよりは現代社会の問題を提起する社会はミステリの一つですね。
生活保護は国に助けてもらうと考えるのではなく、自分たちが自分たちでみんなを支えている制度だと考えるべきだと思う。支えられるべき人が支えられないのであれば、僕らは安心して生活できない。なぜなら自分たちがいつ働けなくなるかわからないし、苦しい思いをするかわからない。みんなが安心して暮らすためには、必要な人は必ず生活保護を使うべきだ。何も恥じることはない。むしろ、支えるべき人を支えられないことこそが我々の恥である。
この映画の結末自体は個人的には好きではないし、ミステリでしかこういうものを映画として描けないのは少し残念でもあるが、人々に広く問題提起するためとしてはお勧めしたい作品ではある。
原作と同じオチは使えない
原作ではカンちゃんの正体でどんでん返しがあるのだけど、それは文字だけの小説だから使えた手法だったので映画ではどんでん返しを前提にはしていない。どんでん返しなど無くても作品になるとふんでの採用だったのだろう。
本作のテーマは生活保護だが、震災後の東北という状況を被せることで、問題点がより際立っている。本当に救済を必要としている人は生活保護が受けられず、不埒なものたちが生活保護を受けていく。その現実から目を晒さずに向き合っていく必要があるのだろう。
絶大な佐藤健人気
佐藤健の凄まじい演技
サプライズを狙ってるんだけど…
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