「原作の改悪で台無しになったダメ映画」護られなかった者たちへ beast69さんの映画レビュー(感想・評価)
原作の改悪で台無しになったダメ映画
俳優陣の好演が素晴らしいが、脚本がダメという、最近の邦画にありがちな残念作品。
原作を改変し過ぎて、どう見ても改悪の面が強く、台無しになっています。
3.11震災、生活保護など重いテーマを扱っていながら、核心を鋭くえぐるような深味は無し。
殺人の真相についても、違和感あり過ぎで、リアリティーが無さ過ぎ。
良い場面も幾つかあるのだが、何でこうなる?と納得いかない箇所が多くて感情移入しにくい。
時系列が分かりにくい構成も、のめり込みにくい一因。
ただ、俳優さん達の演技はとても良くて、それだけに脚本の不味さが惜しいと感じる。
倍賞美津子が特に素晴らしく、他の映画で見かけた時も思ったけれど、本当に良い女優さん。
清原果耶は良い演技をしていたが、この映画のストーリー上では役柄的にミスキャスト。
中心となるキャラクター数名の過去や背景を上手く描いてないので、伝わりにくい箇所も惜しい。
そもそもあの犯行に意味があるのかも、この脚本では全く理解不能。
あと、佐藤健と清原果耶が会話をしている背景で、バレエを踊っている女が謎で意味不明。
俳優さん達は良かったけれど、どうにも入り込めないストーリー展開で星2の低評価。
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