「おもしろそうだったのになぁ‥」護られなかった者たちへ はなもさんの映画レビュー(感想・評価)
おもしろそうだったのになぁ‥
3.11、生活保護、殺人ミステリーの映画で、主人公の二人は、密かに怒りと不満とやるせなさを抱いている。怒りの演技は、笑いの演技よりもたやすいのだな。眉間に皺寄せ、無愛想にしてれば良いのだから。とはいえ、主人公二人の目力はすごくて、目が大きくないと俳優にはなれないんだなぁと思わせてくれた。で、瑛太、オリバーな犬でのチンピラ役から、この小役人役、振り幅大きく、やってくれたね。とてもよかった。
この映画は、殺人ミステリーを入れなくても、3.11後の生活保護の問題や、人々のやるせなさをすくい取って、もっと問題提起して描けたのではなかろうかと思った。だって、最後のシーンはどうしたって現実的に無理っしょ😫なんぼ、サイコパスだったとしても。そういう点で、脚本に難あり、重いテーマなのに薄っぺらくて、私の心には残らなかった。
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