「期待していたのだけれど…」護られなかった者たちへ 桜華さんの映画レビュー(感想・評価)
期待していたのだけれど…
予告動画を観てかなり期待をしていましたが、正直少し拍子抜けした感じです。
震災と生活保護と殺人事件、社会派の作品で観た人に問題提議を投げかけるような題材ではありますが、福祉に近い現場に身を置いている人間としては、もっと複雑な問題を抱えているからこそ、素直に感情移入することは出来ませんでした。
それでも倍賞千恵子さんの演技は素晴らしく、円熟した女優さんをスクリーンで観られる嬉しさは何者にもかえがたいものがありました。
事件の真相は佐藤さんの熱演で最後まで見応えはありましたが、結果を知ってしまうと現実的ではなく無理矢理な感じを受けました。途中の演出も一部気になってストーリーが入ってこないところもありました。最後の阿部さんとのやりとりもあまりにも出来すぎていて…。
もう一度観れば印象はかわるかもしれませんが、期待値が大きかっただけに肩透かしをくらった印象です。
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