「どのシーンで終わるのか?と思いました」護られなかった者たちへ ふっくるんさんの映画レビュー(感想・評価)
どのシーンで終わるのか?と思いました
倍賞美津子さんは、初めから最後までそこで生きて愛を持っていて、どんな動作も目を奪われました。
とても素敵でした。
清原果耶さんは、恨むような目を忘れられません。最後の緊迫したシーンをやり切る集中力が半端ないなと思いました。
永山瑛太さんは、
嫌な人に恐れず飛び込む感じがしました。
一緒に見た方は、
「こんな人はこんなふうに動くかも」みたいな感じがしてよかったと言っていましたが、
私は、スイーツにさらに蜜をかけたように
嫌な人という印象を過剰に受けてしまいました。
生活保護の職員を、嫌な目で見てしまいそうです。
佐藤健さんは
すっかり犯人だと騙されました。
フードをかぶって、人付き合い悪そうな目。
そんなふうに、無意識にも
こいつ人を殺しそうだ
とジャッジする自分も恐ろしいですね。
何が正義かわからなくなりました。
結局、無理心中を試みた親子はどうなってしまったのか。
けいさんだって娘に迷惑をかけたくなかった。そしてそれを2人には話せなかったのが事実…。残されたものがその判断に、何かをしてしまっていいのか。
保護を受ける必要がある人って一体どんな人のか。
健康で文化的な最低限度の生活ってなんなのか…
暗い気持ちになるようで、
邦画では、珍しく心を揺さぶられて自ずと泣きそうになった映画でした。
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