「血の繋がらない家族の復讐劇」護られなかった者たちへ 優翔太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
血の繋がらない家族の復讐劇
ここ最近の映画で一番の出来、感動した。東日本大震災から10年経つが、いまだに忘れられない。津波被害はなかったが家はめちゃめちゃになり、水も電気もなく、買い出しに並ぶ日々だった。あの時の夜空は非常に綺麗だった。街から電気が消えたからだ。この映画では、東日本大震災と生活困窮者問題が背景にあり、避難所で出会った三人が本当の家族のような関係になった。そして、お婆ちゃんが餓死した事がきっかけに復讐が始まる。容疑者役の佐藤健、刑事役の阿部寛、お婆ちゃん役の倍賞美津子、娘役の清原果耶らは、迫真の演技が素晴らしく魅了された。ラストシーンでは、黄色いジャンバーの伏線回収が見事に嵌まった。ちらばめられた点と点が見事に一つの線になった。もう一度観たいと思う。
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