「ネタバレ」護られなかった者たちへ またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ネタバレ
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題材の真面目さ、正しい怒り(エモーション)、端役に至るまでの芸達者な役者層の厚み、回想を挟み込む組み立ての旨さなど、様々な要素が高いレベルだった。多少説明ゼリフや不自然なやり取りで感情が途切れるところもあり、また事件の核心に納得できていないのだが、全体では今見るべき映画である。
終盤に入ると、自分を含めて周りのシニア層は何人も泣いていることを隠せていなかった。ぜひ全米にも見せたい。
ただ、申し訳ない事に、自分の場合の涙はかなりの部分、清原果耶の凄さに向けられたものなので映画本来の感動ではないのかもしれない。既に「なつぞら」でわかっているんだが、中学生時代のぱっつん前髪がとても似合い、現代の二十代も全くそうとしか見られない。鬼気迫る演技に、おっさん降参。さらに、主演する朝ドラ「おかえりモネ」も震災を題材としており、その最終盤を迎えるこのタイミングでの公開。朝ドラでの感情を抑えた役回りに目が慣れてしまっていた…。
アミューズ制作だからか退職前の佐藤健に桑田佳祐の主題歌そして清原果耶。事務所選びにも間違いなかった。
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