「『死んでいい人なんていないんだ。』その言葉がずっと頭に残っている。」護られなかった者たちへ そうすけさんの映画レビュー(感想・評価)
『死んでいい人なんていないんだ。』その言葉がずっと頭に残っている。
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震災をテーマにした作品はただ感動だけで終わってしまっているものが多い。しかし本作『護られなかった者たちへ』では非常に考えさせられるテーマであった。
主に震災の直後、数年後、9年後と3つに分けて構成されている。9年後(現在)に起こっている事件は震災当時とどのようにつながっているのかというミステリー要素もありながら、生活保護を必要とする人間の差し迫った人生についても書かれており、ひとつの映画で色々な感情が混じりあった。
この映画では日本映画のテーマのひとつといえる『震災』について多くの人々の視点から注目している。生活保護を受け取りたい被災者、年金だけでは生きていけない高齢者、それを支える周りの人々、家族をなくした刑事、多くの人々を助けたい職員...
誰もが誰かを助けたいと思っている。だがそれには何かを犠牲にし、本当に護りたいものとは何かを考える必要がある。そんなことを思ってしまった。
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