「悲しいお話だった」護られなかった者たちへ きのこさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しいお話だった
東北震災後の生活保護担当者への連続殺人事件のお話
震災の時はずっと仕事しててお昼ご飯食べるためにテレビつけた時の感想は『何これ?』だった
それくらい現実感がなかった
でも被災した人達は大変な思いをしたのだろうし、それはまだ終わってないのだとも思う
だから震災関係のお話をみると辛くなります
とても悲しい話だった
被災直後から避難所生活のお話になり生活保護の話へ
そこから泰久兄ちゃんカンちゃんけいさんの3人の人物像が語られて3人には感情移入できるのだが生活保護担当者(被害者)のほうはあまり語られない
被害者の事を役所の人間は口を揃えて素晴らしい人だったと言うけれど受給の許可がおりなかった側や犯人からみればいろんな思いがあったと思う
担当者側の煽りに見える言動もあったけどあれも受給できなかった側からの視点だった
それにどんな意味や意図があっても受給できなかった側からすれば『助けてもらえなかった。この人達が認めてくれなかったから』という事しか残らない
担当者側にだってそれなりに理由や悩みがあったのではないかと思う
誰だって好き好んで嫌われる役なんてやりたくない
一人で懸命にお墓をなおしていたりしてるのをみると本当に殺されなきゃいけなかったのかなと思ってしまった
『死んでいい人なんていないんだ』この言葉がもっと早く犯人に届いていたらと思うと悲しくて悲しくてたまりませんでした
ずっと気になっていた息子の事
蛇足のような気もしたけれどちゃんと説明してくれて
ホッとしました
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