「釣りに行こう」中村屋酒店の兄弟 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
釣りに行こう
どこぞの地方の町で父親亡き後、家業の中村屋酒店を継ぐと共に認知症の母親の面倒をみる長男と、数年ぶりに東京から帰郷した弟の話。
弟が上京する前の家族4人の様子を描いたスピンオフラジオドラマの音声から上映スタート。
映画としては、弟が電車に乗り帰って来るところから始まっていく。
既に長男をそれと認識出来ない母親だけど、よく怒られていた弟は何とか認識されるという状況に対面した弟。
突然帰って来た理由を問われ言いあぐねる様子から、家を売ろうとか言い始めるのかと思ったら…。
兄は兄で抱えるものがあり、そして弟には秘密があり、それを互いに察した後の、敢えて触れない兄弟の大人の思いやりがムズムズっと響いてくる。
最後は明確には見せなかったけれど、ここまで来たら後は想像つくし、ダレたり安っぽくなるより、ここで切ったのはなかなか良かったんじゃないかなと感じた。
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