「スカーフェイスを観ているようだった」追龍 ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
スカーフェイスを観ているようだった
・香港版のスカーフェイスを観ているようだった。背景美術というのかがとても凝ってて当時の香港の薄気味悪さや汚さはきっとこうだったんだろうなというリアリティがとても良かった。九龍砦の雰囲気も軍艦島やブレードランナーみたいなSFっぽさがあって凄く良かった。
・アパート?を間借りしていたのだと思うけど、凄い貸し方をするんだなぁと思った。ほぼ同居と変わらない。
・主人公の男がジャッキーチェンに見えてしょうがなかった。
・当時の力関係がとても暴力的で嫌な気持ちになった。けれど、あんまり直接的な描写がなかったせいかそこまで深刻な気持ちにはならなかった。
・主人公の奥さんは何故唐突に本土から香港にわたってきたのかがわからなかった。
・警察が売春と薬物とを容認していた実情が恐ろしかった。ある意味、平穏だけど一体、主に国の経済は何で回っていたんだろうと思った。
・ギャンブルのせいで金を盗んでリンチにあった仲間の一人がすぐにギャンブルをしていて笑った。
・九龍砦でクスリを買うんじゃないと説教した男が弟だったのかどうかが、迷った。弟っぽかったけど。後半でクスリ中毒になってたから多分そうだったんだろうけど、家の二階であんなでかい注射器でしてたらバレるに決まってるだろと思った。あの後、クスリ売ってるんだから俺が使ってもいいだろう、やめろっていうなら売るのをやめろよって言っていたけど、やめても買うだろうなと思った。
・ロック探長のうさんくさい相棒がずっと慕っていたのが良かった。
・ロック探長の義父がどうせ張り子の虎だって言ってすぐ張り子の虎じゃなかった・・・ってところが笑えた。
・銃撃戦の時、遠距離で当てるのも難しそうなとこにいるどうでもいいと男は百発百中で主要人物には近距離でも全然弾が当たらなくて少し笑ってしまった。
・生死は運命が、富は天が決めるというのが中国の格言なのか主人公の父親の思い至った考えなのかが少し気になった。説明してたかもしれないけど。
・探長って役職がどういう立場なのかなぁと思った。署長とかそれくらいなのかな。
・ロック探長がずっと笑い飯哲夫に見えてしまった。
・後半から裏切りと暴力が続きまくって少し疲れた。