ミッドサマー ディレクターズカット版のレビュー・感想・評価
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少数民族の文化を「怖い」と感じることについて考えた
これはホラー映画なわけだが、少数民族の文化はこのグローバル時代にいかに護られるべきか、あるいは護ってはいけないのか、ということを真面目に考えてしまった。
あのスウェーデンの村の伝統文化は、現代社会の価値観では認めるわけにはいかない野蛮なものだろう。しかし、あの村ではそれを文化として護ってきた。それをグローバルな価値観でジャッジしていいのかどうか。
この映画は、そういう議論をホラー体験として語ることで回避している気もする。しかし、あの若者の一部があの文化に取り込まれていくのを見ていると、回避はしておらず、むしろその問題を真っ向から描いているとも解釈できる気もする。
そもそも、この村を怖いと思うのは、どんな視点で見た時か。僕らはなぜか、当然の前提として、近代人の価値観でこの映画を観てしまうが、そもそも、なぜその価値観の正当性はあるのかと疑問に思う必要もある気がする。
僕はこの映画を怖いと思った。しかし、これを怖いと感じることには、自分の中に、ある種の傲慢さがあるようにも感じた。
美しく奇妙な村
主人公のダニー不慮の事故で家族を亡くし悲嘆に暮れている所、彼氏の仲間達にスウェーデンの田舎で90年に一度の祝賀祭があると誘われる。
その村で起こる奇妙な出来事に巻き込まれて…
オリジナル版でカット部分を入れ2時間50分と長編だ。
とにかくこの映画の特徴的な部分景色が美しい。
ホラー要素が感じられない白を基調にしている事。
異質な作品が際立つ。
初めのシーンで村に入る所映像が反転して空の映像が映ります。
そこから、映像酔いと言うか気持ち悪かった。
オリジナル版と2度目の鑑賞になりますが。結末を知っていても楽しく鑑賞出来る。
もうダニーは、初めから村の標的になっていた。
完全に依存体質、ナルシストな気質、情緒不安定で洗脳しやすい人物である事。
ダニーの彼氏の友人ペレはホルガ村出身でスパイいや勧誘?的な存在でちょうど良いタイミングだったのか,仕組まれていたのか?本当に偶然だったのか?
胸糞ではありますが、よく出来たストーリーだと思います。
村の儀式に使用する人間は72歳と高齢者が対象となり、命の循環と崖から飛び降り自ら命を捧げる、また絶命出来なかった老人をハンマーで叩き割る。
そして村の女子は気に入った男子には、狙い撃ちとして食事の中に自分の陰毛を入れる。
ここまでくると笑いの域に達して来ます。
そして中盤クリスチャンは小屋に呼び出され、陰毛を入れた赤毛の女子がペレが見せた写真を見た時から気に入っていたと告げられる。
いやいや、ペレは種探しもする役割かいと。
まぁクリスチャンはまんまと犠牲になってしまいますが…
女性に囲まれてセックスさせられているシーンはまさにコントです。
そんな中、ダニーはもう祭り挙げられ持て囃されて夢見心地でクイーンになちゃった。
クリスチャンのセックスシーンなんか見せられたもんなら悲劇のヒロインど真ん中ですね。
ラストはダニーが村の生け贄を選び焼かれて笑顔のカットで終わる。
果たしてダニーは今後幸せに暮らしていくのか?
いろんなカルト要素があり姥捨山やカムイの儀式やウィッカーマンなど連想してしまう。
この村での奇妙な風習や儀式が絵に写し出されて答えの要素的な部分もあり、ある意味謎解きゲームの様な。私には理解出来ない所も多くあった。(笑)
ルーン文字とはなんぞやと調べると『神秘』『秘密』『囁き』古代ローマの神秘文字らしくまぁ、魔女の儀式的なことは絶対秘密なんですよ。よって村に入ったら絶対に出られない。
とにかく美しい景色に土から足が出ていたり、村の住人はみんないい人なのでそんな住人が簡単に殺害する様子は奇妙で不快な恐怖でしかない。
アリアスターは天才・鬼才の監督に名を残すだろう。
かなり好き。
好き嫌い分かれる傑作
不思議な空気感
ナンセンス=(エロ+グロ)✕カルト
※通常版は観ていません。
レビュータイトルの通りです。鑑賞者側を試す、選別する作品だと言う感想です。
・伏線がトラップの如くあちらこちらに。それを全て回収するのは困難。結構複雑。観終わってから「あ~~~!」「なるほど」とか気付くとこが多数。
しかし、以下の理由でまた観たいかという観たいとは思わない。
・ストーリー展開が読める。大体、観ていて予想した通りになっちゃうので(お約束の連鎖?)、驚かない。ホラーという評価を多々見るがホラーかどうかは疑わしい。
・ストーリー終盤に向けていくとエログロが加速する。いや、グロは中盤からちょいちょいやってくるけれども終盤のはちょっと気持ち悪いを通りこして笑ってしまった。
・クズキャラが際立つが原罪という概念から考察すると納得はできる。
・好奇心、探究心とかは人を滅ぼす場合がある。
・結局、みんな死ぬんだろうな。
・やたらに長い、、、
・多分、4ch、5chあたりから流れてくる微妙なBGM?とかが耳障り。場面に合ってない。(シネプレックス幕張の問題?)
劇場版と完全版両方見ました!
美しい村の美しい夏至祭、でもディレクターズカットは長い
不穏も過ぎれば笑えてくる
やはり傑作でしょう
2020年3月頃?劇場鑑賞
DC版の公開時期とコロナがぴったりと重なってしまい、中々観に行けず終わらないか冷や冷やしました。
通常版から2回目の鑑賞とあって、色々な部分に気付き・見えてくるのが最大の面白さでは無いでしょうか。
「9」で区切られた世界、壁に描かれた絵、そして前回でははっきりと見えなかった「妹」の顔など、それらに気付く楽しさがありました。
DC版で増えた部分は、主にクリスチャンの人間性の部分でしょう。
ダニーに対する態度がより細かく描かれており、見ていてより嫌悪感が増すようになっています。
これは死んでもしょうがないな…といった感じでしょうか。
それと解禁になったボカシですが、わかり切っていたのであまり印象にはありませんでした。
このように答え合わせのような部分も多く、通常版が興味深く観れた方にはおすすめです。
やはり傑作でしょう。
んー
ごめんなさい
アリ・アスター監督の世界
もう見ない
恋愛映画だけど、彼氏と見に行くと別れるとかいう噂を聞いたのでわくわくして見に行きました。
確かに恋愛映画。しかも結構リアルでロマンチックさなんて1かけらもない恋愛。そこら辺にありそうな感じ。(だから別れるって噂されたのかなって思った)
男は男の良くないところ、女は女の良くないところがまんま見えるような感じです。
最後のシーン、良かったね!と悲しいな…に分かれると思ったんですけど、私はディレクターズカット版なのでちゃんと彼の悪いところが見えてるのにもかかわらず悲しいと思ってしまいました。
メンヘラなのかもしれない…
とにかく疲れます。映画館で見たんですけど、本当にずっと画面が明るいし、
急にグロテスクだしでええええうわあああまぶしいしいいいいってなって
最後頭痛かったです。頭痛薬のみました。
お話し的には本当に作りこまれていて、「ここおかしくね?」ってところが見当たらなかったので、本当にお話し的には面白いけどもう見ません。疲れました。
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