「OPでの冬のボルガ村の景色とダニー(フロレーンス・ピュー)の家族の悲劇が衝撃的」ミッドサマー ディレクターズカット版 naokiさんの映画レビュー(感想・評価)
OPでの冬のボルガ村の景色とダニー(フロレーンス・ピュー)の家族の悲劇が衝撃的
これどう見てもカルト教団に紛れ込んだ若者が、そこで目の当たりにした謎の儀式に狼狽してしまった・・・てやつかな!?
現実にこんな事やってたら警察の手入れが、すぐ来るだろ!・・・しかし過去の歴史を振り返ってみるとこういう常軌を脱した行為は何度と繰り返されていたのではないでしょうか。魔女裁判、迫害、虐殺、戦争、粛清・・・
「ミッドサマー」はwowowでチラチラと観た程度で、あ〜こんな映画観なけりゃよかったよ〜とトラウマ級の映画でしたが今回IMAX再上映を観直して無茶苦茶印象変わりました。すごくいい映画でした。映画館で観るとこうも印象変わる映画は珍しいです。
(↑そもそもTVでは全編観てないし〜)
確かにグロいシーンありましたよ〜(IMAXの大画面でキツー)昔、写真雑誌で事件現場の死体写真が載せられて、それを見るような感じ?もちろんこれは映画ですので特殊効果班の方がそれらしく処理されてます。
まぁ映画の常識として(主にハリウッド)死はドラマ化されてました。どんな高い所から落ちても、どこも損傷なく血のりでOK。
なんか瀕死の重傷なのに“はぁはぁ、私あなたに言いたかった事があるの・・・実は・・・”なんて延々と3分も話してたり(←早く病院行けよ!)
ミッドサマーでは情け容赦ない死が展開されます。
その例の儀式で仰天するカナダ人カップルのサイモンとコニーの反応は観客目線ですね。
そして一人、一人と消えていく・・・
構成的にはM・チミノ「ディア・ハンター」とR・スコット「エイリアン」に似ていますね。
クリストファー・リー主演「ウィッカーマン」の焼き直しだと思ってたら全然違いました。
聖なる木(お墓?)へのマーク(ウィル・ポーター)おしっこ事件・・・あぁ田舎あるあるですね。とある九州の温泉街で“お風呂場の浴槽の縁に座ってはいけない!”という独自ルールがあるらしいが、はぁ!?知らんし。
友人のペレは最後まで、にっこり笑顔(←おいおい)
アリ・アスター3部作を見終わって、
“親切な人には気をつけよう〜”