青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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始まりと終わりよければ全てよし
一緒にやってきたパートナーが死んだことを明かして、じゃどういう顛末だったのかで引っ張る中盤あたりはアクセルがかかって良い感じにみえる。その後、死んだ=決別した、そして実はずっと近くにいたという真相は意外だし傑作か?と思いきや・・・
3年後の主人公が友達とかもけっこういて楽しそうだし、秘密結社モアイはなんやかんやで悪いことをしていたんで主人公はそこまで懺悔する必要もないし、別れ方もはっきりせずもやもやするしで後半はちょっとみてられない。それにモアイが大きくなる過程を丁寧に描くとか、魅力的なサークルというのをもっとアピールしないと、主人公が言うようにつぶして飲みサー作ればいいんじゃねとなっちゃう。
主人公が変われなかったように相手の女性も横断歩道の白い線を踏む癖が変わらず、そこからまた人生がリスタートするような晴れやかな結末は相当良くて、ラスト1シーンでかなり挽回した。
醜い汚い それでもありたい
主人公の男性は、人とうまく関わる事が出来ない。
それでも誰かと繋がりたいと思ってる。
けども、それも諦めて孤独でいいとおもっていた。
そんなある日、同級生の女の子から『モアイ』のサークルを作ろうと、言われ、そこで自分達が楽しめる場所を作る事にした。
主人公は、とてもカッコ悪いです。
それは、卑怯であり、自分ばかりでありたいと顕示欲もあるのかもしれない。
だけどもそれは、この主人公に限ったことでは、無いと思う。
誰でもそうありたいと思いながらも、 「自分は、こういう人間です!』って何か枠に納めて誰かの中にいる。
みんなが理想ばかりであったら、この世の中がめちゃくちゃになってしまう。
だからこそ、誰かが少し傷ついていく世界なんだろな。
それでも僕は、僕でありたいと願うから。
もっと傷ついて、傷つけてしまう。
だからこそ、誰かの優しさが滲みるのかもしれないと感じた作品でした。
なりたい自分に…
痛っ
イタタ。
こわいほど刺さった
主人公の楓(吉沢亮)目線で
描かれていく
不用意に人に近づくと
傷つくことも
…傷つきたくなくて
傷つくのが怖くて距離を置いていた
主人公の楓
自分とは違う
彼女に惹かれ近づいた
それなのに…
考えが方に違いが
いつしか
楓は彼女を避けるように
そして彼女に敵対心を燃やす
…嫉妬心
彼女に対しての気持ち
彼女は変わってはいなかった
楓自身が心を閉ざしていただけ
嫉妬心から彼女を傷つける痛さも
吉沢亮の楓の気持ちに
共感してしまうところがあった
…傷つきたくない気持ち
なんか解る気がした
…世界を変えたい
これは
楓が自分自身を変えたいことの
一つだったのかも
…間に合わせに使われていると
思いながら
彼女を憎み大学生活を終える
涙がでるほど心が痛かった・・
…思い描いていた世界は
彼女と共に
仲間たちと一緒にいる
…なりたい自分がそこにいた
ちゃんと傷つけ
・・もう一度
人は傷つけ合い強くなる
観終わって感じたことは、納得する部分と納得がいかない部分が入り乱れました。
きっと鑑賞者が、楓のような人生だったのか、寿乃のような人生だったのかによっても、感じ方は変わってくると思います。
大人になり、今ある強さは出会ったモノ同士お互い傷つけ合いがあって成長だと思えるのです。本作では、そういった若いころの苦い感情を思い出させ、心が揺さぶられる自分が居ました。
寿乃からの楓に対しての「気持ち悪い」の言葉、好きな人から言われるには一番強烈な言葉かもしれません。その言葉の後に楓が出来ることと言えば、心にもない言葉の相乗攻撃をし、さらに傷つけること。
そして、後悔の念…。
なんだかなー、って苦笑いするしかなかったです。
そして、ラストは消化不良。傷ついたのか傷ついて無いかは、想像してねの終わり方は、なんだかとっても、もやっと感が残るラストでした。
誰でも持っている、苦い経験を思い出させてくらた映画ではあります。原作も含め、若い世代に人気だということも、映画を観て納得でした。
彼女は死んだ、僕は忘れない
世界平和という高潔な願いを臆せず発信する秋好と、それを軽視しながらも巻き込まれていく楓
2人が作ったモアイは徐々に大きくなり、就活サークルのようになっている
その現状を打破するために楓がモアイをつぶしにかかる
自分を表現する事をしてこなかった楓が、自分の世界から復讐を試みて結果的に双方を傷つける
安全圏から否定的な意見をただ言う、実際に行動して理想を追う、流れに便乗して私欲を満たす
自分の世界から活動の真意を把握せずに、的を得ていない意見を出すことの青さ、痛さ、脆さを見せつけられる
軽薄な批判は議論に値せず側から見ると滑稽なものである
誰しも持つ社会の心理を多く含み、自分にも気をつけられる部分があるなと思わせる
登場人物が誰しも完璧ではなく、台詞の間も台本じみていないところがある
映画であるが身近に感じさせるようなつくり
面白い
前半はモアイや強烈なカリスマ性を持った秋好という巨悪と戦う感じでしたが、後半で教授?に相談した瞬間から話のスケールが急に小さくなります。
普通なら萎えるはずですが、大学生の話だからなのか、不思議と成立していてそれが逆に巧くて面白いなと思いました。
冒頭の傷つきたくないという遥か彼方に飛んでいった伏線という名のフレーズが、ラストで急にバチッと結びついたのも納得できた要因なのでしょうか。
脚本の高度な狙いのようなものが明確にあるような気がして、すごい作品だと思いました。
楓の気持ちは恋愛感情と言うよりは
これは登場人物二人の感情のもつれを描いているものであるからカエデがアキヨシに対する恋愛感情的嫉妬と短絡的に描くのは、違うだろうと思う。
初っ端から言ってしまったが、そこが一番言いたいところだったのでつい。
この嫉妬や疎外感は 男男 女女でも十分あり得る。
そこを男女で描くところにこの作品の高度な部分があるはず。
カエデの気持ちは嫉妬と疎外感で、そこから派生する恨みと妬みであるのは確かだ。
だがそれははっきりとした恋愛感情とは違う種類だったろうと思う。厳密に言えば、だが。
自分とアキヨシと
二人で何気に遊びのような気持ちで立ち上げたモアイが
次第に自分たち二人のものではなくなっていく。
もちろんそれはアキヨシに院生の彼が出来た事は大きい。
つまり アキヨシにとっての一番が自分じゃなくなってしまった事に対する寂寥。
カエデとアキヨシが女女でも 男男でも
十分あり得るシチュエーション。
相手に彼や彼女が出来て自分より当然そっちに気持ちの重心が行く事に耐えられない。
もしかして私の事 好きだった?
このセリフは原作にもあるのだろうか。
私はこの原作者が登場人物に付けた名前を見ても、
それがあったとは思いにくい(ただ 確かめる気にはもうならないんだけれど)
他にも語るべき内容はあるのだと思うが、今回はここにポイントを置いてみる。
メンヘラの黒歴史を見た
見終わって感想を考えると、タイトルの言葉が浮かんだ。
想像してた単純な話と違ったのは面白かったけど、見て良かったと思う作品ではない。今あんまり気分が良くない。
作品名は途中まで秋好のことのように見せかけて、実は楓のことなんですね。
他者に依存して、思いどおりにいかないことを受け入れられず逆恨みして暴れるのは子供みたい。
でも実際そういう人は大人になっても結構いるのかなと思った。
心が幼いままの大学生が変に知識を持ったら、きっとこういう形での暴れ方をしてしまうだろうな…一度ネットに上がったら永遠に消えず取り返しがつかないし、めちゃくちゃ後悔するんだろうな。
リアルだったら、ポエムっぽい反省文付きで自分の顔を晒したこと一生後悔すると思う。
主演2人に全然共感できなかったので、ちょっと苦手意識を持ってしまいそう。
でもそれだけ2人とも演技が上手いということなのかも。
大二病とでもいうべきか
思い当たる節がある元意識高い系の大人は多いのでは?自分もかつてそんな時期があったなと。今や見る影もない程意識低いが。
鑑賞途中は本当に秋好が死んでしまって、復讐劇なのかと思いましたが違いました。本当に痛かったのは楓くんでしたね。
嫉妬、世間知らず、驕り、思い込み。色んなドロドロした感情をミキサーで混ぜ混ぜにした、そんな青春の1コマ。
大人になって色んなことに無頓着になった我々が忘れていた感情を呼び起こす、そんな映画でした。
できれば思い出したくない、布団に顔を埋めて足バタバタしてしまう過去の方が多いですけどね。
昼間より夜一人で見ることを推奨する作品。
こう言うすれ違いあるよねー
考えさせられる映画。主人公の気持ちもわかるし、周りの人達に悪気もなかった事もわかる。すれ違いや孤独や傲慢。人間のドロドロしたところを現代らしさをとりいれて、わかりやすく描いている。最初から、えっ?えっ?ってなるので見飽きなかった。
主人公がヤベェ。
前々から気になってたから、DVDで鑑賞!
きっと死んでないんだろうなーって思いながら見てて、最後どうなるのかな?って思ってたらシンプルにヤバいやつで終わった、、、
ラストMでめちゃくちゃいい方向に持っていって、前を向いて終わったなって印象。
面白かったけど、感情移入出来たりはしなかったかな、、、?
音楽が良かった。
本当に、青くて痛くて脆い、タイトル通りの作品でした。
73/100
お互いの行動。仕方ない。
歴史的に超理想平和主義だと内ゲバ的に方向性がズレたと思われる仲間は後ろから撃つよね。最後は回収でもしにいって秋好を自殺でもさせるのかと心配した。まぁ、非利益組織運営ってほんとに難しいって改めて思い出させてくれる良い作品。
自分も…
吉沢亮さんのような人生を歩んできたので痛いほど気持ちが分かった。杉咲花さんのような人に憧れていた。岡山天音さんがモアイを外側から批判していて痛いのは自分だったと言ったときが主人公が正気に戻れる最後のチャンスだった気がする。この作品が分からない、主人公がキモイと言える人生を歩みたかった。自分に自信があり堂々と人前で意見が言える人。私にとって胸が痛い作品でした。
2人の痛さも含めて良作
主人公の楓は根暗でコミュ障、主体性のない冴えない大学生
ヒロインの秋好は独善的で空気も読めないけど、行動力と人を惹きつけるカリスマ性を持った女子大生
この映画は大学生特有の痛さや青さをうまく表現しているなと思います
・やたらと意識高い系集団
・社会人とのコネがステータス
・コミュ力高いチャラ男
・語る理想と行動の乖離
楓の痛さや気持ち悪さは、自分が傷ついた原因を相手に押し付け過ぎているところと、こうあって欲しい理想を相手に押し付けた事
秋好の痛さは語る理想と現実の乖離を綺麗なウソで塗り固め、暴走していることに気付けていない事
秋好が変わっていないと言う見方もあると思いますが、最初の世界平和や対話の席につく事を空気も読まずに教授に語ってた秋好ならば、楓を田端くん呼びに戻して、あの場面で気持ち悪いという拒絶の言葉は出なかったと思います
別の方向性の2人だけど、若者特有の痛さとSNS時代の怖さ、若さゆえの醜悪さをうまく表現できてると思います
自分は誰かの間に合せと言う事を受け入れる事、これを学生時代に受け入れるのは酷だよなぁ
一方的な思い
楓は秋好のことを周囲と協調性のない駄目なやつだと思っていたが、秋吉はモアイをきっかけに人として成長していき、最終的には楓自身が3年経っても何も変わっておらず、相手の気持ちを考えられない人間だと気づく。
人は失敗をするし、失敗から多くを学ぶのだが、早く気づいておけば、この3年をもっと楽しく、秋好とも良い関係を築くことができ、ここまで人を傷つけなかっただろうな、、、
自分も最近になり、早く築いておけばということが多い。常に俯瞰の目で考えることと、多くの失敗を早いうちにして、反省することが大事だなと改めて考えさせられた。
そう! 秘密結社には秘密基地が必要でしょ
映画「青くて痛くて脆い」(狩山俊輔監督)から。
大学のサークルか、懐かしいなぁ・・と呟きながら、
何十年も前の自の大学生活を思い出していた。
中学、高校のクラブ活動とはちょっと違う自由さが、
大学のサークルって感じで、楽しかったのを覚えている。
「この世界に暴力はいらない」という理想を掲げ、
自分たちの行動で「世界を変える」、
そんな思いを抱いている主人公女子は、悩んでいた。
そんな時、主人公男子とは、こうアドバイスする。
「どうしてもやりたいなら自分で作ってみたら?」
その一言から「秘密結社サークル・モアイ」が立ち上がり、
彼女が積極的に動き、活動場所も見つけてきてしまう。
そして彼を、その場所に連れて行き、
「今日からここが、モアイの秘密基地です」と宣言する。
「秘密基地?」と不思議がる主人公男子に、言い放つ。
「そう! 秘密結社には秘密基地が必要でしょ」
私たちが子供の頃に、隠れ家として作った秘密基地は、
なんだったんだろうなぁ・・と思い出し笑いをした。
でも「秘密結社には秘密基地が必要」という発想が楽しい。
サークルなんだから部室でいいのに・・と思いながら。
P.S
個人的には、ネットで炎上して大混乱しているかと思いきや、
「安全圏で笑ってる奴らなんかゴミです」と言い放つ、
モアイメンバーの女子大生の台詞、インパクトあったなぁ。
予想と違った展開でハラハラドキドキしながら見てました! 吉沢亮の演...
予想と違った展開でハラハラドキドキしながら見てました!
吉沢亮の演技力はとても凄かったし、惹き付けられる暗闇の暗い世界に入っていくストーリー観はどーなっていくのかなって思いながら観てました。
みなさんも書いてあるとおり、主人公に共感もしくは理解できる人なら面白いと思うし、主人公の性格、考え方に生理的に無理なら合わないと思うため、この映画は賛否両論に分かれるかと思います。
妬み、嫉妬、苦しみなどのような感情がひとつの行動に移してしまうことで、リアルタイムな日常を破壊してしまうことは誰にでも起こりうることでわないのかな思います。
大抵はみんな我慢してますけどね(笑)
今回の主人公は自分の目的のために行動して、行動した結果、自分が行ったことに対し間違いだと気づき、それに対して再度行動した。
その結果思うようにはいかなかった。
それが現実ですよね〜人生そんなもん。そんな都合よく良くいく人生なんてない(笑)
でも最後はしっかり誤ちとして向き合っく姿はかっこいいなぁっておもって観てました。
杉咲花ちゃんが言ってた、世界を変えるためには手段と方法が必要って言ってたけど、世界を変えたいなら総理大臣になればいいんだよ(笑)
人によるかも
似たような経験がある人にはすごく刺さる作品かなと思う。作中のテンみたいな人が見ても被害妄想の陰湿なやつ。っていう感想で終わるのかもしれないけど、人は人を間に合わせに使って生きてるみたいなセリフはとても響いたし、こういう脆い部分はどんな人間にもあるんじゃないかなあ。
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