「青くて痛くて脆い」青くて痛くて脆い bauさんの映画レビュー(感想・評価)
青くて痛くて脆い
この映画は、SNSの怖さやいつの時代にも悩む人間関係の考え方、捉え方など学ぶことの多い作品だと思います。
感動物や王道ラブストーリーでもエンタメでもないので、万人受けはしませんが、主人公の楓(吉沢亮)に少しでも共感できるかで評価が分かれそうです。私は、人見知りでは無いものの他人の顔色に敏感に反応してしまって、意見を言えなかったり引いてしまうので俗に言う意見の言える人に利用される(押し付けられる)側なので、かなり共感しました。確かに、ちゃんと伝えない自分が悪くて勝手に押し付けられたって被害者ぶってるのはわかります。でも、相手もこっちが引いてるの分かってるのに気ずかないふりしてる時ありますよね?って思いながら映画を観てました。
なので、脇役が放つセリフにこういう考え方があるんだと心に残り、救われもしました。
それと、最後に流れる主題歌までが映画の一部であると思います。歌詞が、楓の気持ちそのものであるように感じました。
それから、出ている演者さん達みながほんとにリアルで素晴らしかった。
吉沢亮さんと杉咲花さんは、今人気をあげたい時期なのに良くこの役を引き受けたな、役者として攻めてて格好いいと思いました。特に吉沢さんはイケメンなのに、かっこつけた演技をしない。歩き方、走り方までダサくしてた。二人のバトルシーンは、役者同士の演技のぶつかり合いでリアルで引き込まれました。
人間関係で悩んだり迷った時に、少しでも興味があったら観てみてほしいなと思う作品でした。
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