劇場公開日 2020年8月21日

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「セクシーなセクサ。シコってる?」きっと、またあえる kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5セクシーなセクサ。シコってる?

2020年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 自分がインド映画に求めているものと明らかに違うな~と感じてしまった作品。何しろ登場人物のほとんどがエリート層。特に工科大に進める人たちなんて恵まれた環境にないと無理だと思うし、本作の主人公たちもそうだった。H4棟はバカばっかりやってるけど、頭がいいんです。入学できるだけで“負け犬”じゃないと思う。

 観終わって気になり、調べてみると、アメリカへの留学生の数は抜きんでてるが、大学進学率では世界97位の24.7%(2012年)。インドのIT技術は世界トップクラスだが、ほんの一握りのエリートが作り上げたものなのだろう。訪ねてくる父親たちの中には富裕層を感じさせない人もいたけど、多分例外的な人だとも思った。

 日本で考えれば、東大受験に失敗した現役高校生が人生をあきらめてしまったという話であり、それを励まそうと父親アニのかつての仲間たちが仕事を放り出して集まってくる。もう、ここだけで胸が熱くなって涙も出てきたのですが、いざ彼らの大学時代の話になると、なんでスポーツ祭やってんだろ?と、感動も一気に冷めてしまいました。そもそも寮のふるい分け自体がよくわからなかった。

 どんな大学なんだろ・・・2ヵ月もかけて球技大会するか!得点差を見てもH3との差しか気にしてないようだったけど、他の寮に負けてるぞってくらい進行が遅い。スポーツの祭典にチェスまであるのは面白かったけど、女子寮の華やかなダンスシーンとかあればもっと良かったのに。下ネタなんかもあるけど、明らかにアメリカ映画のお下劣コメディのソフト版としか思えない。もっとインド独自のキャンパスライフを楽しみたかったなぁ・・・

kossy