劇場公開日 2020年8月21日

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「酩酊でも王妃は捨てず」きっと、またあえる MARさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0酩酊でも王妃は捨てず

2020年8月27日
PCから投稿

泣ける

笑える

へべれけがカッコよかった。

受験に失敗し、自殺未遂をはかり重体となった息子の為、大学時代の「負け犬」仲間たちが再集結し勇気づけるハートフルコメディ。

自らを負け犬と言い、生きようとする希望も力もなくしてしまった息子。
そんな息子の為、大学時代に負け犬と呼ばれながらも大きな目標を成し遂げようと奮闘した仲間たちを集め、当時の話をしていく。

流れとしては、現在の重体の息子の病室での会話シーンと、主人公達の大学時代の奮闘シーンが交互に描かれる展開。
大学時代の回想では、コメディ要素満載で笑えるシーンも。また、若かった頃の皆がひとりひとりキャラがしっかり立っており、そのバランスも素晴らしい。

息子を勇気づける所も良いが、とにかくこの回想シーンの物語が魅力的。
万年ビリのH4が色々作戦を立て勝利をもぎ取ろうとする姿は笑えながらもなかなかアツい!
セクサの芝居も良い(笑)実際のプロの試合でもアレは山ほど見られるしね(笑)

自分の通っていた大学では、本作のようなスポーツ祭は無かったけど(というか、日本は無いのが普通?)、こういう青春を送ってみたかったなぁ~と思った(間違いなく活躍はできないけどw)

映画として、目新しい手法やハッとさせられる伏線回収みたいな展開は特になく、普通に良い話がシンプルに進むだけだけど、素直に笑えて素直に暖かな作品と言う感じでとても良かった。

そういえば、映画とは全然関係ないけど、大事なものを我慢するアニ達を観ながら、某有名アーティストの事を思い出していたのだけれど、観終わった後、その人が云十年ぶりに米を食べたとかなんとかがネットに出てて、なんという偶然だろうと驚いた。

MAR